アドビは、6月30日~7月4日の期間、大学進学を志している高校3年生および大学1年生の保護者を対象に、「子どもの進路とクリエイティブスキルに関する調査」をWebアンケート調査で実施した。回答サンプルは1,000件。
まず、進路に関して文理選択に対する考え方を聞いたところ、子どもの性別によらず、約半数の保護者が「子どもが学びたい分野を選んでもらいたい」と考えていることがわかった。
また、2022年度「情報Iの必履修化」に関しては、「よく知っている」「なんとなく聞いたことがある」をあわせると約7割の保護者が認知していたものの、2025年の大学入学共通テストから、国立大学の受験を希望する場合「情報」が必須科目となることについては「知らなかった」という回答が48%と、約半数の保護者が認知していなかった。
一方で、高校で身に付けるべきスキルについては、「情報分析力」がもっとも多く、「課題解決方法の発想力/着想力」「デジタルリテラシー(ITツールを使いこなせる能力)」が続いた。2020年・2021年調査と比較しても、今回は「情報分析能力」「デジタルリテラシー」「プレゼンテーションスキル」が高い傾向にあり、情報を扱う際の基礎的な力を、高校生のうちに身に付けた方がよいと考える保護者が多いことが伺える結果となった(2020年調査では、採用担当者が重視するスキル、2021年調査では学生・若手社会人に今後重要度があがると思うスキルを質問)。
最後に、大学教育に期待することを尋ねたところ、過半数の保護者から「学んだスキルを活かして学生のうちから社会に役立てる経験をする」という回答が集まった。高校では情報分析や課題解決、デジタルリテラシー等のスキルを身に付け、大学では実社会における課題解決の実践を積んでほしいと考える保護者が多いと推察される。