悩みを聞かせて…自殺予防週間に向け厚労大臣メッセージ

 自殺予防週間を前に厚生労働省は2022年8月26日、加藤勝信大臣のメッセージを発表した。若い世代に向け、1人で悩まず、身近な人や相談窓口に気持ちを伝えてほしいとし、周囲の友人等がいつもと違うと感じたときには声をかけて耳を傾けるよう呼びかけている。

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悩みや気持ちをきかせてください~若い世代のみなさんへ~
  • 悩みや気持ちをきかせてください~若い世代のみなさんへ~
  • 自殺予防週間に向けて

 自殺予防週間(9月10日~16日)を前に厚生労働省は2022年8月26日、加藤勝信大臣のメッセージを発表した。若い世代に向け、1人で悩まず、身近な人や相談窓口に気持ちを伝えてほしいとし、周囲の友人等がいつもと違うと感じたときには声をかけて耳を傾けるよう呼びかけている。

 自殺対策基本法第7条第2項において、9月10日から16日の1週間は「自殺予防週間」と位置付けられている。2021年の自殺者は、2020年と比較して総数では減少したが、女性の自殺者は2年連続で増加。小中高生の自殺者数は、過去最多であった2020年についで多くなっている。

 厚生労働省は、自殺予防週間に先立ち、子供や若者の自殺防止に向けた取組みを強化するため、文部科学省等と連携し、8月上旬から子供や若者に向けた集中的な啓発活動を実施。全国どこからでも共通の電話番号(0570-064-556)に電話すれば、所在地の公的な相談機関に接続される「こころの健康相談統一ダイヤル」は、都道府県・指定都市61か所のうち、15か所で運用時間の延長や回線の増設・新設による拡充を行う。

 厚生労働省の加藤勝信大臣のメッセージは、「悩みや気持ちをきかせてください~若い世代のみなさんへ~」と題した子供・若者に向けたもの。「夏休みが明け、新学期が始まることで、何となく感じる不安や進路、友人や家族に関する悩み等ありませんか」と語りかけ、1人で悩まず、家族や友人等の身近な人、SNSの相談窓口等から悩みや気持ちを伝えてみてと呼びかけている。

 「自殺予防週間に向けて」と題した一般向けのメッセージもあり家族や友人等の身近な人のようすがいつもと違うと感じた場合には声をかけ、耳を傾け、悩んでいる人が孤立しないよう温かく寄り添うようお願いしている。

 厚生労働省のWebサイト等では、電話やSNSによる各種相談窓口を紹介。悩み別、方法別、地域別に相談窓口を検索できる「支援情報検索サイト」もある。


《奥山直美》

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