中高一貫・全寮制「白馬インターナショナルスクール」開校

 長野県白馬村に2022年9月1日、全寮制の白馬インターナショナルスクールが開校した。第1期生は、海外にルーツをもつ生徒を含む20人が入学。プロジェクト型学習(PBL)と社会性と情動の学び(SEL)を柱に、SDGsの課題解決に貢献できる人材育成を目指す。

教育・受験 小学生
開校式で記念撮影する1期生の生徒
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  • 白馬インターナショナルスクール

 長野県白馬村に2022年9月1日、全寮制の白馬インターナショナルスクールが開校した。第1期生は、海外にルーツをもつ生徒を含む20人が入学。プロジェクト型学習(PBL)と社会性と情動の学び(SEL)を柱に、SDGsの課題解決に貢献できる人材育成を目指す。

 白馬インターナショナルスクール(HIS)は、持続的可能な社会を創り出せる人材の創出を目指し、サステナビリティ教育を実践する中高一貫のボーディングスクール。学校運営は、草本朋子氏が代表理事を務める白馬インターナショナルスクールの設立準備財団が行う。

 9月1日に​白馬村・岩岳マウンテンリゾートの山頂で行われた開校式には、生徒・保護者・学校設立に携わった関係者や地域住民等、約100名が列席した。第1期生は、海外に住んだ経験のある生徒や、海外にルーツをもつ生徒等20人が入学。学校教育法に基づく学校ではなく、生徒は白馬中学校等に籍を置いたうえで、白馬インターナショナルスクール独自のカリキュラムで学習する。

 最初の4年間は持続可能性をテーマにしたプロジェクト型学習を通じて体験の中から学びを深め、最後の2年間は国際バカロレアの課程を通じてアカデミックな学びを探究する。従来教育とは真逆のアプローチにより、生徒たちは自分の実生活の延長線上で学問や教養の必要性を納得して学ぶことができる。

 サステナビリティ教育は日々の生活の中にも取り入れ、制服は学校が所有し生徒に貸し出す形のコミューナル制服を導入、学生寮と現校舎は新規建設や解体工事等によるCO2の排出量を減らすため、スキーロッジをリノベーションしている。

 今後は生徒たちも設計に参加しながら、学校用地1万坪の森に本校舎を建設。世界各国から入学者を受け付け、中等部は1学年20人、高等部は1学年40人を定員とし180人を受け入れる方針。白馬という自然豊かな地の利を生かしたアウトドア活動、システム思考、心へのアプローチである「社会性と情動の学習(SEL)」を取り入れた新しい学校を目指す。

◆白馬インターナショナルスクール
所在地:長野県北安曇郡白馬村大字北城11290-1
学校区分:オルタナティブスクール(中等部は各種学校、高等部は国際バカロレアの認可ならびにインターナショナルスクールの国際認定組織の認定を申請予定)
定員:180名(中等部は1学年20名、高等部は1学年40名を定員とし、今後は世界各国から入学者を募集)

《川端珠紀》

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