子供の転落防止、窓やベランダ周りの確認を…消費者庁

 消費者庁は2022年11月7日、メール配信サービスやTwitterにて、建物の窓やベランダ等からの子供の転落を防止するため、窓やベランダ周りを今一度確認するよう注意を促した。

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消費者庁:子ども安全メール
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  • 窓やベランダ周辺の環境づくり・子供の見守り・子供の教育
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 消費者庁は2022年11月7日、メール配信サービスやTwitterにて、建物の窓やベランダ等からの子供の転落を防止するため、窓やベランダ周りを今一度確認するよう注意を促した。

 消費者庁では、メール配信サービス「子ども安全メールFrom消費者庁」やTwitter「消費者庁 子どもを事故から守る!」にて、おもに0歳~小学校入学前の子供の思わぬ事故を防ぐための注意点や豆知識を定期的に届けている。

 2022年11月7日には、窓やベランダ等からの転落を防ぐべく、周辺を今一度確認するよう注意喚起の内容を発信した。

 消費者庁が実施した調査によると、乳幼児の育児経験がある消費者の約4割が、子育て中に転落事故の経験があり、その約3割が医療機関を受診した経験があると回答している。また、厚生労働省「人口動態調査」によると、令和2年までの5年間で、9歳以下の子供が建物からの転落により21人亡くなっている。

 転落事故を防ぐための見守りは大切だが、保護者が常に目を離さずにいることは難しく、仮に見ていてもすぐ近くにいなければ対応することは困難である。そこで、重大な事故を防ぐためには、子供の転落事故の特徴を知り、事前の対策を取ることが重要となってくる。

 消費者庁が2022年6月から7月にかけて実施した、子供の安全等に関するアンケートでは、事故対策として知っている人のうち、「実践している・していた」と回答した割合がもっとも低かったのは「窓が大きく開かないように補助錠を付ける」だった。

 「子供が勝手に窓を開けたり、ベランダに出たりしないように、手の届かない位置に補助鍵を付ける」「窓やベランダの手すり付近に、足がかりになるような物を置かない」「窓、網戸、ベランダの手すり等に不具合がないか定期的に確認する」等、窓やベランダ周辺の環境づくりが重要だ。また、「小さな子供だけを家に残して外出しない」「窓を開けた部屋やベランダでは子供だけで遊ばせない」「窓枠や出窓に座って遊んだり、窓や網戸に寄りかかったりさせない」等、子供の見守りや教育についても確認し、転落事故を防げるよう注意してほしい。


《木村 薫》

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