千葉県は2022年12月19日、2023年度(令和5年度)千葉県私立小中高校等の初年度生徒納付金の調査結果を公表した。平均額は高校76万3,120円、中学校83万8,988円、小学校91万3,536円。いずれも前年度比0.9~1ポイント増額している。
初年度納付金は、入学金、授業料、施設関係費等、入学初年度の納付金総額。学校により別途、給食費、スクールバス代、諸会費等の納入や、同学科内でもコースにより実習費等が必要になる場合がある。
県内の私立高等学校54校(全日制65学科)の初年度納付金は、前年度比1.0%増(7,296円増)の76万3,120円。54校のうち値下げ校はなく、値上げ校9校、据置き校45校だった。値上げとなった理由は、おもに施設・設備の充実、人件費の増加等。全日制の初年度納付金は、渋谷教育学園幕張95万6,000円がもっとも高く、千葉県安房西43万8,000円がもっとも低かった。
私立中学校24校の初年度納付金は、前年度比0.9%増(7,500円増)の83万8,988円。24校のうち値下げ校はなく、値上げ校が4校、据置き校が20校。値上げの理由は、おもに諸経費の増加、人件費の増加等。初年度納付金は24校のうち、渋谷教育学園幕張101万6,000円がもっとも高く、成田高等学校付属65万2,000円がもっとも低い。
私立小学校10校の初年度納付金は、前年度比1.0%増(9,000円増)の91万3,536円。10校のうち値下げ校はなく、値上げ校が2校、据置き校が8校。値上げの理由は、おもに財務状況の安定化、諸経費の増加等。初年度納付金は10校のうち、幕張インターナショナルスクール210万円がもっとも高く、三育学院大学付属光風台三育52万円がもっとも低い。
2023年度千葉県私立学校初年度納付金の一覧は、千葉県のWebサイトで高校・中学校・小学校別に公開している。受験料、入学金、授業料、施設関係費等の内訳も見ることができる。