小学校入学前に身に付けさせたかったこと、生活面「挨拶」学習面は?

 小学校入学前に身に付けさせておきたかったことは、生活面の1位が「挨拶」で、コロナ禍でのコミュニケーションを心配する保護者が多いことが学研教育総合研究所の調査結果より明らかになった。

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小学校入学前に身に付けさせておきたかったこと(生活面)
  • 小学校入学前に身に付けさせておきたかったこと(生活面)
  • 小学校入学前に身に付けさせておきたかったこと(学習面)

 小学校入学前に身に付けさせておきたかったことは、生活面の1位が「挨拶」で、コロナ禍でのコミュニケーションを心配する保護者が多いことが学研教育総合研究所の調査結果より明らかになった。学習面では半数以上の保護者が「ひらがなの読み書きができること」と回答している。

 学研ホールディングスの学研教育総合研究所は、全国の小学1~6年生の各学年・男女100人ずつとその保護者(計1,200組)を対象にアンケート調査を行い、その結果を小学生白書Web版「小学生の日常生活・学習に関する調査」として公開した。調査時期は2022年9月2日~9月6日。2022年は、新しい働き方・学び方が当たり前になったことで見えてきた環境や社会、人との関わり方等の変化に着目した調査を行った。

 小学生の子供を持つ保護者に、小学校入学前に身に付けさせておきたかったことを尋ね、複数回答で集計した。全体をみると、1位は「挨拶ができる」(59.8%)であり、小学1年生の割合がもっとも高かった。「挨拶」については、各学年で53~65%と差はあるものの、小学1~6年生のどの保護者でも「子供に身に付けてほしい」ものとして、重視していることがうかがえる。学年別にみてみると、「毎日決まった時間に起き、寝ることができる」「交通ルールを守れる」「1人で着替えができる」は小学1年生で高い割合が見られ、特に男子を持つ保護者のポイントが高かった。

 また、「友達と仲良く遊べる」「自分の気持ちを表現できる」「先生や友達の話を最後まで聞ける」は2年生でもっとも高く、特に、男子は「自分の気持ちを表現できる」、女子では「友達と仲良く遊べる」と回答した保護者が多かった。ここ数年のコロナ禍において、子供たちの活動・生活スタイルにも大きな変化があり、 学校生活や遊び、会話等に制限があるなかで過ごすことが増えた。小学校入学後の友人との関わり方やコミュニケーションの様子を見守る中での、保護者の心配・不安な気持ちがうかがえる。

 また、学習面で小学校入学前に身に付けさせておけばよかったと思うことは、全体をみると、1位「ひらがなが読める」(55.7%)、2位「ひらがなが書ける」、3位「鉛筆を正しく持てる」となった。小学校の学習に向けて、「ひらがなの読み・書きができること」が大切だと考える保護者が多く、特に小学校入学後すぐの小学1、2年生の保護者で、「身に付けさせたかった」と感じる割合が高かった。「授業中落ち着いて座れる」「わからないことがあった時に先生に質問ができる」は、男女とも小学2年生の割合が高く、小学校入学から1年経った後のわが子のようすから、学習態度や意欲に不安を覚える保護者の気持ちがうかがえる。調査の詳細はWebで閲覧できる。

《中川和佳》

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