【大学入学共通テスト2025】東進の体験模試「情報I」プログラミング問題に苦戦

 東進ハイスクール・東進衛星予備校を運営するナガセは2023年2月28日、新高1・2年生を対象に行った2025年「大学入学共通テスト」より新たに出題される「情報I」の体験模試の結果を発表した。多くの高校生がプログラミング問題に苦戦する結果となった。

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大学入学共通テスト「情報Ⅰ」体験模試の出題内容
  • 大学入学共通テスト「情報Ⅰ」体験模試の出題内容
  • ロボット掃除機をコントロールするプログラムについての出題例
  • 世界標準のプログラミング教材「東進 CODE MONKEY」

 東進ハイスクール・東進衛星予備校を運営するナガセは2023年2月28日、新高1・2年生を対象に行った2025年「大学入学共通テスト」より新たに出題される「情報I」の体験模試の結果を発表した。多くの高校生がプログラミング問題に苦戦する結果となった。

 2025年から大きく変化する大学入学共通テスト。そのうちの1つが「情報I」の新設だ。新課程入試1期生の新高2生にとって、過去問がない、誰も受験したことのない未知のテストに挑むことになる。

 そこで東進では2023年2月12日、「大学入学共通テスト『情報I』体験模試」を実施した。新高2生・新高1生を対象に1万780人が受験。高校で「情報I」をまだ履修していない生徒も挑戦した。

 体験模試の問題は、大学入試センターが2022年11月に公開した試作問題を参考に、基礎知識を問う問題を3割、共通テストレベルの問題7割のバランスで作問。プログラミング、データの活用、デジタル表現とデザイン、情報社会の基礎知識といった「情報I」の学習領域を網羅する形で出題し、平均点は46.1点だった。大問別にみると、大問3の平均得点率が30.8%(25点中7.7点)と、実際にプログラムを書くことが問われる問題で苦戦したことがわかった。

 大学入試センターの試作問題では、「飛行機の2つのトイレのうち、両方が使われているときだけ使用中を表示させる回路の設計」「お店にランダムにお客がやってくる時の待ち行列の長さをシミュレートする」等、身の回りのことを題材としていた。よって体験模試でも「モデル化された東京都の鉄道路線図から最短時間経路を求める問題」「ロボット型掃除機をコントロールするプログラムを書く問題」等、身の回りの探究型問題を出題した。

 多くの生徒が苦戦した「プログラミングを実際に書く問題」を解くには、知識を学ぶだけでなく、プログラミングの基本的な考え方、実際にプログラムを書くために必要な構文を学習する必要があるという。東進では、2022年9月にプログラミング講座を開講している。

《宮内みりる》

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