【高校受験2023】大阪府公立高入試<数学>講評…やや易化

 2023年3月10日(金)、令和5年度(2023年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。開成教育グループの協力を得て、「数学」の講評を掲載する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

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【高校受験2023】大阪府公立高校<講評・数学>
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  2023年3月10日(金)、令和5年度(2023年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。2023年3月7日に発表された全日制の平均倍率は普通科1.14倍、専門学科1.13倍、総合学科1.10倍。全日制の普通科(単位制除く・専門学科併設校含む)は募集人員2万567人に対し、志願者数は2万3,347人。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「数学」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

大阪府<数学>講評
(開成教育グループ 提供)

C問題 昨年度からの難易度変化:やや易化

大問1 数と式 やや易
大問2 平面図形  標準
大問3 空間図形  標準

B問題 昨年度からの難易度変化:やや易化

大問1 計算問題  易
大問2 小問集合  標準
大問3 1次関数の利用(規則性) やや易
大問4 平面図形・空間図形    標準

C問題 

 今年度も例年通りの傾向となった。難易度としては昨年度よりやや易しくなり、比較的解きやすい問題が多かったと考えられる。

 大問1では、今年度も正確な計算力を問う問題が出題され、確実に正解しておく必要がある。また、問題文から必要な情報を丁寧に読み取ったうえで問題を解くことができたかどうかがポイントになる。図形においては、今年度は毎年のように出題されている「円」が出題されなかった。一方で、公立入試ではよく出題される二等辺三角形と等脚台形を利用した問題は今年度も出題された。今後もこれらの図形に関しては対策をしていく必要があると思われる。記述問題は例年通り2問出題され、今年も比較的書きやすい問題であった。

B問題 

 今年度は2年前と同じ出題傾向となった。大問1と2では、計算問題と小問集合が出題された。大問2では、昨年度は出題されなかった新出単元の「箱ひげ図」を利用した問題が出題された。内容に関しては正しく書かれているものを2つ選ぶ問題で、丁寧に問題文を読んでいけば、解くのは容易であったのではないかと思われる。

 大問3は、例年通りの規則性をテーマにした「1次関数の利用と連立方程式の文章題」の融合問題であった。この大問3までで60点の配点があるので、ここまででどれだけ点数を確保できるかがポイントになる。大問4は、前半が「平面図形」、後半が「空間図形」の問題であった。どちらの問題も、二等辺三角形または正三角形を利用した問題が出題され、例年通りの傾向であった。今後もこれらの図形に関しては対策をしていく必要がある。「平面図形」「空間図形」ともに最後の問題のみ難易度が高くなっていた。記述問題は例年通り2問出題され、昨年同様、「1次関数のグラフの利用」「証明(三角形の相似)」であった。2問とも標準的な問題であった。



 このレポートは2023年3月11日(土)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ

《編集部》

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