【中学受験の塾選び】首都圏3塾の合格力(2023年度版)

 中学受験に向けて塾の新学年もスタートし、2023年度の中学受験の合格結果も出揃った。首都圏の大手人気塾3塾である、サピックス小学部・四谷大塚・早稲田アカデミーについて、2023年度の中学入試の合格実績を集計して各塾の合格力を検証する。

教育・受験 小学生
塾の合格実績(2023年度)男子校
  • 塾の合格実績(2023年度)男子校
  • 塾の合格実績(2023年度)女子校
  • 塾の合格実績(2023年度)共学校・公立中高一貫校
  • 塾の合格実績(2023年度)御三家

 中学受験に向けて塾の新学年もスタートし、2023年度の中学受験の合格結果も出揃った。首都圏の大手人気塾3塾である、サピックス小学部・四谷大塚・早稲田アカデミーについて、2023年度の中学入試の合格実績を集計して各塾の合格力を検証する。

 本稿での合格者数比較は、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県から独自にピックアップした難関中学校51校(男子校19校・女子校14校・共学校13校・公立中高一貫校5校)を対象に実施したもの。合格者数データは、サピックスは2月17日時点での回答数値、四谷大塚は2月15日時点での回答数値、早稲田アカデミーは3月16日時点でのWebサイト上での公開数値となっている。集計残や繰上げ合格等により、数値が微増する可能性もある。

 上記条件のもとに2023年度の合格実績を見てみると、サピックスの合格者数が例年通りにほぼすべての中学校で最多となっている。一方、男子御三家の私立武蔵・女子御三家の雙葉・早稲田大学高等学院・早稲田実業・明治大学付属明治では、早稲田アカデミーがもっとも多く合格者を輩出した。

 男子御三家の合格者数を前年度(2022年度)と比較すると、以下の通りとなっている。
開成は、サピックス-8人、四谷大塚+11人、早稲アカ+11人。
麻布は、サピックス+5人、四谷大塚-15人、早稲アカ+1人。
武蔵は、サピックス-4人、四谷大塚+3人、早稲アカ+3人。

 女子御三家の合格者数を前年度(2022年度)と比較すると、以下の通りとなっている。
桜蔭は、サピックス+10人、四谷大塚-17人、早稲アカ-1人。
女子学院は、サピックス+21人、四谷大塚-6人、早稲アカ-8人。
雙葉は、サピックス-6人、四谷大塚+5人、早稲アカ+8人。

 合格者数における各塾の占有率(各塾の合格者数÷各校の合格者数)について男女御三家を見てみると、サピックスの占有率が依然として高く、開成は65.4%、麻布は54.0%、桜蔭は67.9%、女子学院54.2%と、半数以上をサピックスが占めた。早稲田アカデミーは武蔵の34.9%と雙葉の42.6%の2校で3割を超える占有率となった。

 なお、3塾ともに、合格実績として公表している小学6年生の在籍者数にはテスト生や講習生を含めていない。2023年度の合格実績の対象となった在籍塾生数は、サピックスは6,730名、四谷大塚は非公表、早稲田アカデミーは6,600名となっている。全塾生数を母数とした合格者の割合等を合格力とする考え方もあるが、本稿では実数を紹介している。

《増田有紀》

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