【大学受験2023】近大、総志願者数20万人越え…10年連続1位

 近畿大学の2023年度(令和5年度)入試における一般入試志願者数が確定した。志願者数はのべ15万2,192人で、過去最多の志願者数だった2022年度と比べて4,979人減少。総志願者数はのべ20万5,275人で2年ぶりの減少となった。

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 近畿大学の2023年度(令和5年度)入試における一般入試志願者数が確定した。志願者数はのべ15万2,192人で、過去最多の志願者数だった2022年度と比べて4,979人減少。総志願者数はのべ20万5,275人で2年ぶりの減少となった。

 近畿大学は東大阪キャンパスに法学部や理工学部、薬学部等10学部と短期大学部を有し、この他、奈良、大阪狭山等、5地域にキャンパスを構える総合大学。2023年度は一般入試と大学入学共通テスト(以下、共通テスト)利用方式の後期選抜の合格者が3月18日に発表された。

 2023年度一般入試志願者数(共通テスト利用を含む(短大除く)・医学部地域枠入試を除く)は、前年度比96.8%の15万2,192人。地域別志願者数は北海道(104.4%)、関東(106.14%)、東海(102.54%)で前年度より増加。近畿エリアの志願者数は2年連続10万人超えとなったが、前年度と比べると96.9%に減少した。2023年度は志願者数が減少したものの、10年連続で一般選抜の志願者数1位となった。

 総志願者数は前年度比98.0%の20万5,275人で、一般入試志願者数とともに2年ぶりの減少となった。学部別では文系学部の志願者数は前年度比102.4%に増加、一方、理系学部は前年度比91.2%に減少した。なお、総志願者数は推薦入試(一般公募)等を含む全入試の志願者数(短期大学部、医学部地域枠入試等を含む)をカウントしている。

 大学通信 情報調査・編集部部長の井沢秀氏は、2023年度入試では18歳人口減少の影響で大学入試が易化していることを受け、強気の出願が目立ったと分析。また、大学入学共通テストでも文系・理系共に平均点が上昇したこともあり、私立大学の共通テスト利用入試において、いわゆる難関校で志願者が増加。一方、コロナ禍の影響で大学受験に対しては安全志向が強く、年内に結果が出る入試を選択する傾向も見られ、強気の出願と年内志向の2極化が全国で進んだとみている。

 このような中で近畿大学は、就職に結びつきやすい経済学部・経営学部、また国公立大学との併願者が多い理工学部等で志願者が増加。過去最多の志願者を集めた2022年度からは減少したものの、総志願者数は2年連続で20万人を超えた。井沢氏は近畿大学について「常に新しいものに対応していく姿勢や、実学教育を軸とした社会に役立つ大学としての認知が浸透し、受験生の好感を得ていると思われる」と分析している。

《川端珠紀》

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