子供の写真「SNS投稿しトラブル」4割…適切な方法とは

 家族・子供向け出張撮影プラットフォーム「fotowa(フォトワ)」を運営するfotowa家族フォト総研が集めた「子供写真のSNS投稿に関するアンケート​​」の結果が公表された。4割の人が、子供の写真をSNSに投稿することでトラブルにあっていることが明らかになった。

デジタル生活 保護者
アンケート「あなたやあなたの周りで、お子さんの写真をSNSに投稿してトラブルになったことはありますか?」
  • アンケート「あなたやあなたの周りで、お子さんの写真をSNSに投稿してトラブルになったことはありますか?」
  • アンケート「子どもの写真をSNSに投稿する理由を教えてください」
  • アンケート「子どもの写真や動画を投稿しているSNSの公開範囲を教えてください」
  • アンケート「子どもの写真をSNSに投稿してよかったことはありますか?」(SNSを限定公開にしている回答者の場合)
  • アンケート「子どもの写真をSNSに投稿してよかったことはありますか?」(SNSを一般公開にしている回答者の場合)
  • アンケート「子どもの写真をSNSに投稿することによって起こり得るリスクを把握していますか?」
  • アンケート「お子さんの写真をSNSに投稿するとき、十分な対策をとっている自信がありますか?」
  • アンケート「具体的にどのようなトラブルだったか教えてください」(自由記述より抽出)

 家族・子供向け出張撮影プラットフォーム「fotowa(フォトワ)」を運営するfotowa家族フォト総研が集めた「子供写真のSNS投稿に関するアンケート​​」の結果が公表された。4割の人が、子供の写真をSNSに投稿することでトラブルにあっていることが明らかになった。

 アンケートに回答したのは0歳から小学校高学年の子供を持ち、SNSに子供の写真を投稿したことがある保護者459名。調査期間は2022年12月22日~12月26日。アンケートの結果を受けて専門家監修による「SNSの”子供写真”投稿ガイドライン・7つのポイント」「SNSに投稿してもOKな写真例」も紹介している。

 アンケートは全体で大きく二つ「SNSへ子供の写真を投稿する理由や良かったこと」「写真投稿によるリスク・トラブルについて」に分けられる。理由については半数以上が「家族や友達に近況を伝えたい」「子供の成長の記録として残したい」と回答している。

 投稿して良かったことについては、アカウントを一般公開している回答者(全体の41.0%)では、「投稿を通して他人から共感や助言をもらえるので、孤独にならずに済んだ(52.1%)」が最多。一方、何らかの限定公開を設定している回答者(全体の58.9%)では、「家族や友達に近況を伝えることができた(62.3%)」という回答がもっとも多かった。

 子供の写真を投稿するリスクについては回答者の90.4%が「ある程度」または「充分に」把握していると回答。一方で「とても自信がある」「自信がある」といった回答は55.5%にとどまっている。実際に42%、人数にして193名が子供の写真をSNSに投稿することでトラブルにあっていることがわかった。具体的なトラブルとしてあげられたのは「知人のお子さんも写っており、苦情を受けた(36%)」「個人情報を特定された(30%)」「写真を無断使用された(16%)」といった内容だった。

 この結果を受けて、fotowaではリスクを避ける方法を盛り込んだ「SNSの”子供写真”投稿ガイドライン」「SNSに投稿してもOKな写真例」を公開。ITジャーナリストでSNSに精通している高橋暁子氏(成蹊大学客員教授)が監修に携わっている。写真に限らずSNSに投稿することが多い人は、ぜひ一度このガイドラインを見ながら投稿を振り返ってみてほしい。

◆SNSの”子供写真”投稿ガイドライン・7つのポイント
1.個人情報を出しすぎない!情報の組み合わせが危険に
2.「裸」は絶対NG!これだけは気をつけよう
3.〈映り込みに注意〉住所を特定させない
4.〈本名は出さない〉できるだけネット専用のニックネームを
5.子供の立場に立って考えよう 「デジタルタトゥー」にならないために
6.投稿前に確認 一緒に写った人は公開OK?
7.公開範囲も検討すること

《銀谷えり》

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