保護者が子供に求めるのは「コミュ力」大人の社会にも共通

 atama plusが実施した子供の教育意識に関する調査結果によると、保護者が子供に求めるのは、「コミュニケーション力」「レジリエンス」「セルフスターター」といった、大人の社会にも共通する力であることがわかった。

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なってほしい大人像
  • なってほしい大人像
  • 子供の性格となってほしい大人像のランキング比較
  • これからの社会を生き抜いていくために必要な力

 atama plusが実施した子供の教育意識に関する調査結果によると、保護者が子供に求めるのは、「コミュニケーション力」「レジリエンス」「セルフスターター」といった、大人の社会にも共通する力であることがわかった。

 調査は、小学生から高校生の子供を持ち、その教育に関心がある保護者を対象にインターネットで実施した。調査期間は2022年10月7日から10月12日、有効回答数は1,200名。

 保護者が子供になってほしい大人像の1位は「他人とコミュニケーションをうまく取れる(36%)」。ついで2位「失敗しても立ち直れる(30%)」、3位「自分の意見を言える」「主体的に行動する」(24%で同率)と続く。

 次に、なってほしい大人像(理想)と子どもの性格(現状)のランキングを比較すると、理想と現実の順位には違いがあることがわかった。たとえば「失敗しても立ち直れる」は、なってほしい大人像では、2位だったが今の子供の性格では8位となった。また「主体的に行動する」は理想では4位だったが、現状では1位であった。一方「他人とうまくコミュニケーションを取れる」は理想では1位、現状では2位と大きな差はなかった。

 子供がこれからの社会を生き抜いていくために必要だと思う力を尋ねたところ、「他の人とうまくコミュニケーションをとれる」「自分で判断して選んで決められる」が同率で1位。3位は「学ぶこと、働くことの意味を理解し、今しなければいけないことを考えられる」であった。また、そのような力を身に付けられるよう、親が気を付けていることも聞いたところ、「自分で判断して選んで決められる」については「宿題などは最初にこれを今日中のどこかでやろうねと伝えて、あとはやれやれとしつこく言わない。自分の責任でやりなさいと伝えている。」(小1男子/女性39歳)、「何かをする際に必ずいくつか選択肢を用意して、子供が決めるようにしている。」(中2男子/男性53歳)等、子供が責任や選択を意識できるようにしているという回答が複数見られた。「他の人とうまくコミュニケーションを取れる」については「相手の立場に立って物事を考えること。相手の意見も聞きながら、自分の意見を伝えることができる力をつけること。」(中2男子/女性45歳)等、双方向の対話を重視する回答があった。

 調査に回答した保護者は主に働く30代から50代までの世代であることから、自身が社会に出て必要だと思っているスキルを子供にも期待していることがうかがえる。

《中川和佳》

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