東京都教育委員会は2023年5月12日、桜修館中等教育学校の教員と生徒が、自宅等からインターネットにアクセスし授業を行うオンライン学習訓練「都立学校オンライン学習デー」を実施したことを公表した。2023年度は、都立高校、中等教育学校、附属小・中学校等でも行う予定。
東京都教育委員会では2023年度より、災害等で、教員や子供が学校に登校できない非常時において、自宅等からインターネットにアクセスし、授業を行うオンライン学習訓練「都立学校オンライン学習デー」を実施している。
2023年5月2日は、桜修館中等教育学校で行った。すべての授業を、オンライン形式で実施。生徒は自宅から参加した。英語の授業（第6学年）では、Teams「ブレークアウトルーム機能」を利用。考えや意見を短くまとめて伝える英語表現について、ペアワークを行った。化学の授業（第5学年）では、理科実験室で、教員が気体発生の演示を行い、オンラインで見ていた生徒たちが、各自データ処理を行い、結果をFormsで回答した。
生徒より「オンライン授業はこれまで何度もあったが、困ったことはなかった」「最初は、スマートフォンで授業を見る場合もあったが、『一人1台端末』によりパソコンで見ることができるようになってよかった」等の意見があった。
石崎規生校長は「コロナが収束しても、非常事態になった場合の準備は必要。生徒が希望すればすぐに対応できる体制にある」とコメント。
東京都では今後も、都立高等学校（全日制・定時制）、中等教育学校、附属小・中学校、特別支援学校高等部就業技術科（5校）、中高一貫型聴覚障害特別支援学校（1校）で、各学校が定める日（1日）で実施予定。
