幼児の感覚・動作の困りを調べる「感覚・動作アセスメントKIDS」

 レデックスは2023年6月22日より、保育園・幼稚園や学校への不適応を起こす原因となる「感覚の困り」や「動作の困り」を調べるWebサービス「感覚・動作アセスメントKIDS(感・動キッズ)」を開始した。質問数は115問。1回あたり1,650円(税込)。

生活・健康 未就学児
感覚・動作アセスメントKIDS 結果例
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  • 岩永竜一郎氏

 レデックスは2023年6月22日より、保育園・幼稚園や学校への不適応を起こす原因となる「感覚の困り」や「動作の困り」を調べるWebサービス「感覚・動作アセスメントKIDS(感・動キッズ)」を開始した。質問数は115問。1回あたり1,650円(税込)。

 発達障害という言葉が広まり、多動や衝動性、対人関係などについて、多くの人が知る機会が増えた。だが、それらは外見から判断することが難しく、本人も気付かないうちに「感覚」や「動作」で園や学校生活で不適応を起こす可能性がある。しかも、感覚や動作の困りは、発達障害と診断される子供だけでなく、3歳から6歳の子供の多くにあることがわかってきたという。

 感覚の困りでは、ほかの多くの子供には問題にならない微細な音や光、においなどが原因で、遊びや生活の場面で不適応を起こす可能性がある。動作の困りでは、ほかの子供では簡単にできる体や手先の運動が苦手で、身辺自立や生活スキルの獲得が遅れ、大人の手がかかるようになったり、場合によっては介助が必要になったりすることがある。

 感覚の困りでは、微細な刺激を苦痛に思う「感覚過敏」のある子供がいる一方で、跳びはねるなどの繰り返し行動で刺激を自ら得ようとする「感覚探求」をする子供や、正常に刺激を感じる力がありながらその刺激に反応しない「低反応」の子供もいる。そのため、ある感覚には過敏で、別の感覚には低反応、というように感覚を広くとらえて調べる必要がある。

 動作の困りでは、ダンスで身体の動きがまねできない「粗大運動」の問題や、紐を結ぶ、ボタンをはめるなど、両方の手指をいっしょに使う「微細運動」「協調運動」の問題をもつ子供がいる。動作についても、粗大運動だけ、微細運動だけという子供がいる反面、両方ともできない子供や、場面によって特定の動作ができない子供がいるなど複雑で、これまではそれらを簡単に調べる方法がなかったという。

 「感覚・動作アセスメントKIDS(感・動キッズ)」は、小学生を対象にした「感覚・動作アセスメント(感・動アセス)」に改良を加えた新サービス。感・動アセスは2019年4月のサービス開始から、小学校や放課後等デイサービスで活用されてきた。

 今回提供を開始した「感覚・動作アセスメントKIDS(感・動キッズ)」は、対象を3歳から6歳の未就学児まで拡大。「感覚の困り」と「動作の困り」の状態を3種類のレーダーチャートで表現し、それぞれの対処方法をイラストで解説するWebサービスを開始した。原案・監修は、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 岩永竜一郎教授。

 感・動アセスキッズは、幼児の生活のようすについての115の質問に5段階(いつもある、しばしば、ときどき、まれに、まったくない)で回答することで、その子供の困りが分析されるという。質問数が多いが、途中で入力を中断しても、中断時点から再開することができる。なお、プリンタがあればレポートの印刷も可能。1回あたり1,650円(税込)で利用できる。

◆感覚・動作アセスメントKIDS(感・動アセスキッズ)
対応機種: Windows、MacOS、iOS、Androidの搭載されたパソコン、スマホ、タブレット
対応ブラウザ: Microsoft Edge、Google Chrome、Safariほか
料金: 電子チケット1枚 1,650円(税込)
利用方法:Webサイトから利用する

《いろは》

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