4割超の保護者、家庭学習で育みたい力は「思考力」

 ワンダーファイは2023年8月1日、おうち学習についてのアンケート調査の結果を発表した。年中から小4の子供で「塾・習い事に通っていない」割合は42.8%、家庭学習で育みたい力のトップは「思考力」42.3%であることが明らかになった。

教育・受験 小学生
学校教育とは別に、家庭学習で育みたい(磨きたい)と思う能力を最大5つまで選択
  • 学校教育とは別に、家庭学習で育みたい(磨きたい)と思う能力を最大5つまで選択
  • 年中~小4の子供が現在通っている塾・習い事サービス(複数回答可)
  • 住んでいる地域の学校教育について、どのように感じているか?
  • 学校教育に「少し不安を感じている」「大いに不安を感じている」方対象、どのような不安があるか?(複数選択可)
  • 『思考力』(自分の頭で考える力)についてどう思うか?

 ワンダーファイは2023年8月1日、おうち学習についてのアンケート調査の結果を発表した。年中から小4の子供で「塾・習い事に通っていない」割合は42.8%、家庭学習で育みたい力のトップは「思考力」42.3%であることが明らかになった。

 おうち学習についてのアンケート調査は、3歳から9歳までの子供がいる家庭を対象に、Web上で実施した。有効回答数は2022年度6月が3,205件、2023年度5月が3,292件。

 家庭学習の利用状況について、現在通っている塾・習い事サービスを尋ねたところ、「塾・習い事には通っていない」と回答した割合は、1,410件(42.8%)だった。2022年と比べると外出の機会が増えた2023年度でも、塾や習い事を利用する割合は回復せず、むしろ減少傾向にある。いつまた外出に制限がかかるか見通しが立たない状況において、デジタルを活用した教材やオンライン習い事など、「自宅でできる学習」が増えたことも要因として考えられるという。

 「お住まいの地域の学校教育について、どのように感じているか」という質問に対して、最多は「子どもの教育を安心して任せることができる」で、2022年(45.3%)、2023年(40.2%)だった。前年比5.1ポイント減少している。「わからない」と回答した割合が21.8%から25%と増加傾向にあることもあわせると、学校教育に対する保護者の不安はこの1年間で増しているようだ。

 学校教育に「少し不安を感じている」「大いに不安を感じている」と回答した人に、その理由を聞いてみたところ、最多は「教科の学力が十分に身についていない/身につかないかもしれない」だった。ついで4割が「教育内容やスタイルが旧来のままで、現代の新たな学びに対応していないように思われる」と回答しており、学校教育だけではカバーできない領域の学びへのニーズが高まっている可能性があるという。

 「学校教育とは別に、家庭学習で育みたい(磨きたい)と思う能力を最大5つまで選ぶ」という質問に対して、2023年の調査の第1位は「思考力」42.3%、第2位は「問題(課題)解決力」38%だった。

 「『思考力』(自分の頭で考える力)についてどう思うか」尋ねたところ、「積極的に身につけさせたい」と回答した割合が、2022年6月が43.3%、2023年5月が48.7%と、この1年で5.4ポイント増加した。「思考力は自然に身に付く」と考える保護者の割合が9.1%から6.9%へ2.2ポイント減少していることからも、思考力に対してより積極的に機会を探している傾向があるようだ。

《中川和佳》

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