【大学受験2023】京大入試、女子志願者数が過去最低に

 SAPIX YOZEMI GROUPによる京大合格を目指す受験生のための総合情報サイト「京大研究室」は、2023京大入試状況「一般選抜 男女別割合」を公表した。志願者の女子割合は過去10年で最低、一方で合格者の女子割合は2022年から上昇した。

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 SAPIX YOZEMI GROUPによる京都大学合格を目指す受験生のための総合情報サイト「京大研究室」は、2023京大入試状況「一般選抜 男女別割合」を公表した。志願者の女子割合は過去10年で最低、一方で合格者の女子割合は2022年から上昇した。

 2023京大入試状況「一般選抜 男女別割合」は、2023年度の京都大学一般選抜について、志願者や合格者の男女別割合などをまとめたもの。

 2023年度入試の学部学科別の合格者の女子割合は、上位は教育学部(文系)55.1%で、教育学部(理系)50.0%、文学部47.2%、農学部食品生物科学科47.1%、農学部応用生命科学科46.7%、医学部人間健康科学科46.4%と続いた。いずれも例年、女子に人気のある学部・学科だが、志願者と同様、医学部人間健康科学科は低下傾向で、2023年も2005年度以降の最低値を更新した。

 過去10年の合格者の女子割合の推移をみると、文系学部では教育学部・文学部が高く、経済学部が低い傾向。文学部がおおむね40%を上回っているのに対し、経済学部はほとんど20%を下回っている。

 文学部は2022年わずかに40%を下回るまで低下したが、2023年は一転して上昇、過去10年でもっとも高い割合となった。法学部も、2022年から+6.4%と上昇幅が大きく、2005年度以降でもっとも高い割合(30.3%)であった。

 理系学部で割合が低いのは、志願者と同様に理学部・工学部。理学部(6.9%)は2005年度以降で2021年についで低い割合であった。工学部は、一度も10%を超えない状態での低調な推移が続いている。

 また、工学部・農学部は学科別の合格者の女子割合も公表されているが、例年女子に人気があるのは、工学部では建築学科、農学部では食品生物科学科。2023年も例年通りの結果であったが、農学部では、ここ2年応用生命科学科の女子割合が上昇しており、2023年は46.7%となり、もっとも割合が高い食品生物科学科47.1%と同程度の結果となった。

 男女別の合格率を比較すると、2023年は男子の合格率が低下、女子の合格率が上昇し、男女差が縮小した。近年男子がやや高い傾向が続いていたが、2023年は男子36.9%、女子35.4%となり、過去10年ではもっとも差が小さくなっている。

 男子志願者が圧倒的に多い工学部や理学部では、男子が女子の合格率を大きく上回っている一方で、志願者の女子割合が高い文学部や教育学部は、女子が男子の合格率を大きく上回っており、京大研究室は志願者の集まり具合が合格率にも影響している可能性を指摘している。

 また、法学部の女子合格率(46.1%)は2005年度以降でもっとも高くなった。志願者が減少しているため合格率も自然と高くなるが、2023年は男子(44.8%)の合格率も上回っていることから、京大研究室は、例年以上に力のある女子受験生が多かったと分析している。

《いろは》

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