保育園留学・山村留学の認知拡大…保護者の3割強が興味あり

 国内最大級の子供とお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディは、「保育園留学」と「山村留学」の認知度とその興味の程度、保護者がどのように考えているかについて調査・分析し、2023年11月6日に結果を公開した。

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「保育園留学」「山村留学」イメージ
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  • 保育園留学の認知度
  • 保育園留学への興味
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  • 保育園留学と山村留学の認知度の比較
  • 保育園留学と山村留学の興味度の比較

 国内最大級の子供とお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディは、「保育園留学」と「山村留学」の認知度とその興味の程度、保護者がどのように考えているかについて調査・分析し、2023年11月6日に結果を公開した。

 調査は2023年10月2日から19日にかけて、いこーよ、いこーよアプリを利用した全国のユーザーを対象にインターネットで実施した。サンプル数は343件。調査分析は、全国のお出かけ施設やレジャー施設に向けた課題解決メディア「いこーよ総研」が行った。

 「保育園留学」とは、1~2週間ほどの期間で、子供が保育園に通いながら家族で好きな地域に滞在し、暮らし体験をすることができるプログラムのこと。子供は保育園に通いながら自然と親しみ、保護者はリモートで仕事をするなど多様な過ごし方ができる。

 保育園留学について、「聞いたことがあり、どのような制度かも知っている」という人は全体の10%で、制度の内容まで理解しているという人は少なかった。しかし、「内容までは知らないものの、聞いたことがある」は23%で、あわせて30%以上の人は「聞いたことがある」と回答している。まったく知らない人もまだ一定数いるものの、「保育園留学」の認知は広がってきていることがうかがえる結果となった。

 保育園留学についての興味は、「すでに体験したことがある」「具体的に検討している」という人はごくわずかだが、「体験してみたいと思う」「もう少し詳しく制度を知りたい」と、前向きな興味を示す人は約3割となった。「特に興味がない」と答えた人は全体で見ると少数派で、保育園留学についての関心は高いといえる。一方で「体験してみたいが状況的に難しい、不安がある」という回答も4割近くおり、ハードルの高さも感じられる。

 「検討している」「体験してみたい」と回答した人に、その理由を聞いたところ、最多は「子供や家族で自然豊かなところで一時的に暮らしてみたい」50%で、「ただ旅行に行くよりもその地域に深く触れる体験ができそう」43%、「ワーケーションの1つとして体験してみたいから」34%と続く。

 「山村留学」とは、自然豊かな農山漁村に小中学生が1年間単位で移り住み、地元小中学校に通いながら、さまざまな体験を積む活動のこと。保護者と離れて子供だけ寮生活をしたり、家族で転居したりするなどいろいろなケースがあるが、子供は地元の小中学校に通いながらさまざまな体験をする。

 「山村留学」についても、制度の内容まで知っているという人は少数だが、聞いたことがあるという人は3割を超えている。山村留学も保育園留学と同様、ある程度の認知を得ていると言える。山村留学への興味は「すでに体験したことがある」「検討している」という人はごく少数だが、「体験してみたい」「もう少し詳しく制度を知りたい」は全体の約4分の1で、前向きな興味を示す人が少なくない。また、「体験してみたいが状況的には難しい・不安がある」は約3割となった。現実的に利用するのは難しく不安はあるものの、その取組みに対しては好意的な人が多いようだ。

 一方で、「特に興味はない」という人も4割強となった。山村留学は、1年単位という長期的スパンであることから、利用するには家族の生活スタイルを大きく変える必要がある。現状の生活環境を変えてもいいというくらいの強い意向や必要性がなければ、なかなか山村留学をやってみようと思えないということだろうと推測される。興味の結果を保育園留学の結果と比較したところ、期間の長さが影響してか、「興味がない」という人は保育園留学よりも多い結果となった。

 山村留学への興味の理由としては、最多は「子供にその地域ならではのさまざまなことを体験してほしい」57%で、ついで「旅行よりもその地域に深く触れる体験ができそうだから」40%、「子供や家族で自然豊かなところで一時的に暮らしてみたい」38%となった。なお、調査結果の詳細は「いこーよ総研」のWebサイトで閲覧できる。

《中川和佳》

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