立命館大経済学部、卒業判定にミス…過去3名が卒業不合格に

 立命館大学は2023年12月25日、経済学部において学部則に定められた卒業要件に誤りがあり、誤った運用を行っていたと発表した。過去に遡り調査した結果、在学生1名、卒業生2名が誤った卒業判定により不合格となっていたことが明らかになったという。

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立命館大学経済学部 卒業要件の誤った運用による卒業判定変更について
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 立命館大学は2023年12月25日、経済学部において学部則に定められた卒業要件に誤りがあり、誤った運用を行っていたと発表した。過去に遡り調査した結果、在学生1名、卒業生2名が誤った卒業判定により不合格となっていたことが明らかになったという。

 今回、同大経済学部が履修の手引きとして学生に配布している「学修要覧」に誤った内容が含まれており、修得単位数や卒業要件の確認を行うための事務システムの設定にも同様の誤りがあったことが発覚。誤った運用が行われていたことを受け、過去に遡り調査したところ、在学生1名と卒業生2名について、本来「合格」であった卒業判定が「不合格」となっていたという。

 卒業判定の誤りは学生や保護者からの問合せで発覚し、本来卒業できていた時期から半年遅れで卒業するケースもあったという。事態を受け、ほかのすべての学部・研究科においてあらためて調査したところ、同様の問題は確認されなかった。

 立命館大学は、「本事案を重く受け止め、再発防止に取り組んでまいります」とコメント。今回の件について監督官庁である文部科学省高等教育局に報告のうえ、今後重点的に確認すべき内容のリストや新旧対照表などの作成を行い、チェック機能を強化するとともに、カリキュラム策定から運用に至るまでを一貫して点検する委員会を新たに組織するとしている。

《畑山望》

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