浪人時代の学習費用「自分も支払った」浪人生4人に1人

 じゅけラボ予備校は、浪人生の教育サービスと費用負担に関する実態調査を実施し、2024年1月15日結果を公表した。浪人時代、約6割が予備校を利用する一方、約3割が宅浪で勉強していたことが明らかになった。

教育・受験 高校生
浪人時代にどのような学習サービスを利用していたか
  • 浪人時代にどのような学習サービスを利用していたか
  • 浪人時代にどのような学習サービスを利用していたか
  • 学習サービスの料金の支払いについて
  • 学習サービスの料金の支払いについて

 じゅけラボ予備校は、浪人生の教育サービスと費用負担に関する実態調査を実施し、2024年1月15日結果を公表した。浪人時代、約6割が予備校を利用する一方、約3割が宅浪で勉強していたことが明らかになった。

 「浪人時代に利用していた教育サービスと費用負担に関するアンケート」調査は、2023年12月21日から25日にかけて、浪人経験がある19歳から26歳の男女330人を対象にインターネットで実施した。

 浪人時代に利用していた学習サービスの最多は「予備校」62.7%となった。ついで「オンライン講座・授業」16.7%、「個別指導塾」14.5%と続く。一方で、「教育サービスは利用していない」と回答した人は13.9%で、「通信教育」10.3%、「管理型予備校(独学支援)」3.9%を併せると、浪人経験者の28.1%が完全独学または限定的な独学支援の外部サポートを利用して宅浪で勉強していたことが明らかになった。

 学習サービスへ対する教育費用に関しては、73.2%の浪人経験者が親や親族による全額支払いを受けており、家族の経済的な支援が浮き彫りになった。それに対して、学習サービス費用の全額を自分で支払った浪人経験者は「自分の貯金から」12.3%と「アルバイトや仕事で稼いだ収入から」3.2%を併せて15.5%に上る。また、学習サービス費用の一部を自分で支払った浪人経験者も「自分の貯金から」9.2%と「アルバイトや仕事で稼いだ収入から」1.8%を併せて11.0%となった。

 自己負担で学習費用を全額(15.5%)または一部(11%)支払った浪人経験者は全体の26.5%にのぼる結果に、じゅけラボ予備校は「浪人生の経済的自立と精神的自立や、家庭の経済的な事情に対する考慮が必要な状況が示される結果となった」とまとめている。

《中川和佳》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top