【大学受験2024】東大推薦入試、女子の志願・合格が過去最多

 SAPIX YOZEMI GROUPが運営する「東大研究室」は2024年2月20日、2024東大入試状況「学校推薦型選抜」を公開した。東京大学の2024年度学校推薦型選抜について、データと分析を掲載。2024年度は志願者・合格者ともに昨年度から微増しており、女子の志願者・合格者が過去最多となった。

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2024年度 東京大学 学校推薦型選抜実施状況
  • 2024年度 東京大学 学校推薦型選抜実施状況
  • 東京大学 学校推薦型選抜 志願者・合格者・合格率
  • 東京大学 学校推薦型選抜 出身校所在地別割合
  • 東京大学 学校推薦型選抜 男女別割合
  • 東京大学 学校推薦型選抜 男女別合格率

 SAPIX YOZEMI GROUPが運営する「東大研究室」は2024年2月20日、2024東大入試状況「学校推薦型選抜」を公開した。東京大学の2024年度学校推薦型選抜について、データと分析を掲載。2024年度は志願者・合格者ともに昨年度から微増しており、女子の志願者・合格者が過去最多となった。

 2024年度の志願者数は昨年度から3人増の256人で、過去最多の2021年度(267人)につぐ数となった。2021年度に1校からの推薦可能人数が2人から4人に増えて以降、志願者は200人を超える結果が続いている。合格率(最終合格者/志願者)はやや上昇し35.5%。出願要件が変更された2021年度以降、35%前後で推移しているという。

 学部・学科別にみると、教養学部・農学部などが数を減らす一方で、法学部・経済学部・工学部などが増加。法学部や経済学部は2023年度に大きく減少したため、指数の増加が大きくなっている。また工学部は、他の学部・学科が増減を繰り返すような状況の中、2018年度以降志願者が増加の一途をたどっている。

 志願者を出身校所在地別にみると、一般選抜では例年、関東以外が40%前後であるのに対し、学校推薦型選抜は関東以外からが50%を超えており、多様な地域から受験に臨んでいることがわかる。しかし、2024年度は関東以外の志願者割合は51.2%で、およそ6割であった2018年度から6年連続の低下。一方で、東京の志願者割合は29.3%と、2023年度から連続して過去最高を更新している。志願者の数でも関東以外は横ばいであるのに対し、東京は2年連続で増加していることから、地元の志願者が増えてきているようすがうかがえる。

 志願者に対する女子の割合は、2019年度から低下傾向だったところ、2023年度に上昇に転じ、2024年度は過去最高の46.1%。志願者数は118人で過去最多となった。一般選抜の女子の割合が20%程度であることと比較すると、高い割合を維持し続けている。合格者に対する女子の割合も、2024年度は46.2%で過去最高。合格者数としては2021年度と並んで最多の42人だった。また、2024年度の合格率は男子が35.5%、女子が35.6%で、これまででもっとも差が小さく、差がほとんどないという結果となった。

 2024東大入試状況「学校推薦型選抜」の詳細は、東大研究室のWebサイトから見ることができる。

《木村 薫》

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