首都圏の公立トップ校合格者数が大幅増加…湘南ゼミナールが難関高に強い理由

 2024年度高校入試で、神奈川県公立トップ校合格者765名、埼玉県学校選択問題実施校合格者166名、千葉県立トップ校合格者72名、東京都進学指導重点校・特別推進校合格者が2校舎で27名と、今年も多数の難関・トップ校の合格者を輩出した湘南ゼミナール。神奈川県をはじめ、千葉県・埼玉県・東京都のトップ校合格実績を着実に伸ばす同塾が公立難関高校に強い理由とは。どのように生徒の学力を育んでいるのか、保護者に支持される理由について、代表取締役社長の中嶋歩氏に聞いた。

教育・受験 小学生
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首都圏トップ校1,030名合格、湘南ゼミナールが難関高に強い理由は「湘ゼミ合格逆算カリキュラム」と「高い目標設定」
  • 首都圏トップ校1,030名合格、湘南ゼミナールが難関高に強い理由は「湘ゼミ合格逆算カリキュラム」と「高い目標設定」
  • 湘南ゼミナール 代表取締役社長 中嶋歩氏
  • 湘南ゼミナールの『成績「5」のとり方BOOK』
  • 小学生から通塾している高内申の生徒は77%、中学生から通塾している高内申の生徒は66%(湘南ゼミナール資料より)
  • 湘南ゼミナール 代表取締役社長 中嶋歩氏
  • 講師から小学生の生徒に渡される「自宅学習プラン」の例(湘南ゼミナール資料より)
  • 中学生の「デイリースケジュール」の例。中学生になると自分で学習計画を立てる(湘南ゼミナール資料より)
  • 湘南ゼミナール 代表取締役社長 中嶋歩氏

 2024年度高校入試で、首都圏公立高校トップ校合格者総数1,030名と昨年に比べ大幅に増加した湘南ゼミナール。神奈川県公立トップ校合格者総数765名(昨年度745名)、千葉県立トップ校合格者72名(昨年度54名)、埼玉県学校選択問題実施校合格者が11校舎で166名(昨年度164名)、東京都進学指導重点校・特別推進校合格者が2校舎で27名と、今年も大きく公立難関・トップ校合格実績を伸ばしている。

 同塾が公立難関高校に強い理由とは。どのように生徒の学力を育んでいるのか、保護者に支持される理由について、代表取締役社長の中嶋歩氏に聞いた。

「合格逆算カリキュラム」と「高い目標設定」で過去最高の合格実績

--2024年度の高校入試が終わり、今年も神奈川をはじめ、首都圏の公立難関・トップ校に多くの合格者を輩出しました。湘南ゼミナールが難関高校に強い理由を教えてください。

 湘南ゼミナールは、公立小・中学校に通うお子さまが、公立難関高校を目指すための塾だと認知いただいております。実際に、2024年度は神奈川県公立トップ校合格者総数765名(昨年度745名)で、2年連続で大幅に増加しました。

 埼玉では、御三家45名(昨年度34名)で過去最高実績となりました。学校選択問題実施校合格者も166名(昨年度164名)となり、これは、1校舎平均15名以上の合格者を輩出していることになります。

 また、千葉では、御三家59名(昨年度43名)、県立トップ校72名(昨年度54名)の合格者となり、どちらも昨対約1.4倍となっております。

 さらに、東京も、進学指導重点校・特別推進校合格者が2校舎で27名と、今年も多数の難関・トップ校の合格を勝ち取りました。

湘南ゼミナール 代表取締役社長 中嶋歩氏

--学習指導において、特に大事にしていることを教えてください。

 実績が飛躍的に伸びた理由は2つあり、それは小学生・中学生の全コースを通じて湘ゼミが注力しています。1つは「湘ゼミ合格逆算カリキュラム」で学力を伸ばすこと、もう1つは、生徒さんに高い目標をもってもらうことです。1つ目の「湘ゼミ合格逆算カリキュラム」で学力を伸ばすに関しては、学校の定期テスト、内申(通知表)、学力検査(入試)が指標となります。それぞれの目標から逆算する「湘ゼミ合格逆算カリキュラム」により、最適な教材、合格目標を設定したクラスごとの授業、宿題、テストをシステム化し、日夜指導レベルの向上に取り組んでいます。合格のためには、学力検査(入試)の得点と、内申(通知表)の両方が重要になりますが、たとえば、内申で5をとるための秘訣を学ぶための講座を学期に1~2回実施しています。その結果、中学3年生の数学と社会については、内申5の生徒さんが大きく増えて、40%を超えました。また、中学2年生学年末の内申と比較して、9科目オール5(合計45)の生徒さん、9科目合計40以上の生徒さん、どちらも2倍以上に増加しました。

 2022年度からの3か年計画で教務システムのレベルアップを目指していますが、すでに効果が出てきています。もちろん、効果は内申だけでなく入試実績にも表れており、上位校に合格する生徒さんの比率が高まっています。

湘南ゼミナールの『成績「5」のとり方BOOK』

 2つ目の「高い目標をもってもらう」ですが、当塾では小学生の早い段階から“楽しく”もっと高みを目指すお子さまを増やしたいと考えています。なぜなら、高い目標をもつ生徒さんのほうが学力が伸びやすいからです。たとえば、中学2年生で同じ学力帯のお子さまたちを、トップ校を目指すグループとそれ以外のグループに分けて、その後の学力の伸びを比較した場合、前者のグループのほうが、後者よりも平均偏差値が5ほど高くなることがわかっています。早い段階で高いところを目指すお子さまと、後から自分の目標に目覚めるお子さまでは伸びる角度が違ってきます。

 さらに、この注力しているところを凝縮して、最難関公立高校の合格から逆算したカリキュラムで指導するのが、Vコースです。

 2023年度より、神奈川県の「横浜翠嵐Vコース」および、埼玉家の「御三家Vコース」を拡充しました。トップ校への合格には各学校の入試傾向に則した対策が必須であり、当塾では、これまで積み上げてきた独自のノウハウを生かした「湘ゼミ合格逆算カリキュラム」で生徒さんたちの学力を高めています。

 Vコースは、最難関公立高校の合格から逆算したカリキュラムを設計し、これに合わせた教材・授業・テストで構成される教務システムに基づく専門コースです。経験豊富な講師も常に研修で研鑽を重ねており、充実した指導体制となっております。Vコースでは、各教科のより深い理解を促し、特色検査の対策も行うため、理科・社会・特色検査対策・演習を中学1年生後期から開始し、必要十分なカリキュラムと圧倒的な時間数でとことん鍛えます。小中部 総合進学コース(S/Aクラス)と比較すると、1週間あたり、中学1年生の後期で約280分、2年生で約110分、3年生では約400分授業時間が多くなります。

 カリキュラムに基づく教務システムの徹底を志向しており、授業→宿題→確認テストを日々繰り返したうえで、単元テストと模試に挑む、という学習サイクルによって生徒さんの学力を伸ばし、主体的に学習する姿勢を育成していきます。また、生徒さんは365日24時間いつでも学習管理アプリ上から質問することができますので、効率的な学習が可能です。Vコースでは、同じ目標をもった生徒さん同士が切磋琢磨しており、合格という目標を達成するために、これ以上の環境はないと自負しております。

--小学生から中学生まで一貫した指導が保護者に支持されたことから、イード・アワード2023「塾」で、「小学生 関東 最優秀賞」「小学生全国 部門賞 授業料の満足度が高い塾」「中学生 集団指導 全国 優秀賞」「中学生 集団指導 全国 部門賞 面倒見が良い塾」「中学生 集団指導 関東 優秀賞」を受賞されました。おめでとうございます。

 ありがとうございます。小学生部門では関東一と評価していただきました。当塾では小学生からとことん楽しく勉強をしてもらうことが、将来のより良い進路につながると考えています。そのために、まずは気軽に通っていただきたいという思いもあり、小学生の授業料は意識的に低く設定しています。そういう意味で、「授業料の満足度が高い塾」の部門賞もいただいたことは非常に光栄です。

 中学生部門でも優秀賞という全国で2番目の賞をいただき、また、「面倒見が良い塾」の部門賞もいただきました。実は、当塾は面倒見の良さを評価いただくことが多いのです。「面倒見が良い」を謳う塾はたくさんある中で、本当の意味でひとりひとりの生徒さんを見ている私たちの姿勢が伝わっていることを嬉しく思います。

 私たちが大切にしていること、目指していることをお褒めいただいたことに感謝申し上げるとともに、これからもさらなる熱意をもって、皆さまのご期待にお応えしてまいります。

小学生は「楽しさ」「基礎力」「学習習慣」を大切に

--「小学生 関東」で最優秀賞を受賞しました。関東の小学生の学習スタイルについて教えてください。

 中学受験を目指すお子さまと、公立中学に進学してから公立難関高校を目指すお子さまでは、当然、小学生のころの学習スタイルは変わってきます。当塾は、おもに後者のお子さまをサポートしている塾です。小学生のうちに学習習慣をつけ、いわゆる読み書きそろばん、英語力をしっかりと定着させておけば、その先につなげていくことができます。具体的には、基礎的な読解ができる、計算が早い、暗算ができる、英検4級または3級レベルといった土台を築いておくことで、中学生になったときに内申で5が取れますし、中学受験したお子さまたちの学力を、高校受験で逆転することもできます。

--小学生指導で大切にしていることを教えてください。

 まず、当塾のブランドパーパスは「楽しく学ぶ毎日が、君をトップ校へ導く。」です。特に小学生においては、楽しく学ぶことを大切にしています。楽しさの要素として、「Fun(おもしろい)」「Interesting(興味深い)」「自信」があり、これらはすべて相互につながっています。授業では、雑談の「Fun」からスタートして、内容を「Interesting」と感じ、点数が取れて「自信」になることもあります。

 逆に、「Interesting」から始まることも、褒められたことによる「自信」から始まることもありますが、お子さまによってサイクルはそれぞれ異なります。私たちはお子さまに合わせたサイクルを察知し循環させることで、お子さまひとりひとりの力を伸ばしていきます。テキストの演習ばかりで生徒が下を向くことが多かったり、板書中心で先生が生徒に背を向けがちだったりする授業とは一線を画し、講師がお子さまたちに顔を向けてコミュニケーションを取り、とにかく楽しく惹きつける授業を意識しています。

 また、「調子良いね!」「完璧だね!」「よく頑張ったね!」など、生徒さんができたことを積極的に褒めるようにしています。講師の笑顔も心がけており、生徒さんに、先生の笑顔をマイナス100点からプラス100点までの指数で評価してもらっており、平均してほぼプラス90点をいただいています。

 将来の仕事やトップ校進学の価値、効率的な学習方法などについて話をすることで、生徒さんたちが自ら高い目標を設定する「小学生パワーアップ特訓」という特別授業を毎月開催することも、当塾ならではの特色です。小学生から高い目標をもつ生徒さんたちは、中学進学後も高い内申を取る割合が非常に高くなっており、この取組みは将来の進路に大きく影響すると考えています。

小学生から通塾している高内申の生徒は77%、中学生から通塾している高内申の生徒は66%(湘南ゼミナール提供資料より)

 また、学習習慣の育成にも力を入れています。生徒さんには、1か月の学習カリキュラムや宿題を示す「自宅学習プラン」を渡し、TO DOリストの作り方なども指導します。中学生になると自分でデイリースケジュールを立てられるようになりますので、生涯を通じて、高い目標に向けて計画的かつ楽しく学習や仕事ができ、豊かな人生を歩むための基盤を築けると考えています。

講師から小学生の生徒に渡される「自宅学習プラン」の例(湘南ゼミナール提供資料より)
中学生の「デイリースケジュール」の例。中学生になると自分で学習計画を立てる(湘南ゼミナール提供資料より)

 さらに、月例テストと年3回の小学生実力判定テストの実施があります。実力判定テストには、学校レベルの問題だけではなく、公立中高一貫校の適性検査レベルの問題も取り入れています。成績優秀者は、特別会場で開催される「湘ゼミNo.1決定大会」に参加し、さらに難易度の高いテストに挑戦し、生徒さん同士で切磋琢磨しています。

 最後にもう1つ、当塾では国語の比重を他教科と同じにしている点も特徴だと言えます。国語は、あらゆる科目の原点です。表現力や独創性を磨く作文添削講座もあります。

心の距離が近い、親しみやすい講師陣

--「中学生 集団指導」の全国と関東で優秀賞を受賞しました。小学生のころから継続して通う生徒さんが多いのでしょうか。小学生から通っている生徒さん、中学生から通い始めた生徒さんそれぞれの指導の特徴について教えてください。

 中1の生徒さんは、小学生から継続している生徒さんと、中学から入ってきた生徒さんがほぼ半々です。

 小学生で入塾する生徒さんは、保護者の方の意向が強い傾向にあり、塾に入る前から習い事や教材などで何らかの勉強に取り組み、学習の素地ができていることも多いです。一方、中学生で入塾する生徒さんは、ライバルができたり、点数が下がって危機感を感じたりした時点で、自ら「もっと頑張りたい」という意欲をもって来てくれます。もちろん、親御さんに言われて通い始めるお子さまもいますが、こうしたお子さまは、当塾で講師とのコミュニケーションを通じて、自ら「頑張りたい」と思うようになり、成績が伸びていきます。

 一般的なクラスは大きく分けて上位高校への合格を目指すSクラス、中堅レベル以上の人気校を目指すAクラスがあります。発展度や演習量など、クラスに応じた設定を行っているので、無理なく実力を伸ばしてもらえます。

--「中学生」の部門賞では「面倒見が良い塾」に選ばれました。中学生は多感な時期ですが、「面倒見が良い」という評価は、貴塾のどのような取組みが評価されていると思いますか。

 当塾は、講師と生徒さんの距離が近いことが特徴です。生徒さんにとって講師は、「教師/講師/先生」というより、「30%先生、70%せんせー!」という堅苦しくない存在だと思います。講師は、普段オープンスペースで作業をしていますので、生徒さんは質問や雑談などもしやすく、こうした点が面倒見の良さにつながっているのではないでしょうか。

 当塾に中学から入塾する生徒さんの通塾のきっかけの6~7割ほどは、「友達に聞いた」「きょうだいが通っている」といった紹介カテゴリーです。保護者の方も、入塾前から雰囲気をわかってくださっていることが多いですし、お子さまは、「体験に来たら知っている子がいた」ということも珍しくありません。地域に根ざした塾として、保護者の方にも生徒さんにも、親しみのある存在に感じていただいていると思います。体験に来たお子さまは、最初は当塾オリジナルの授業形式「Q.E.(クイック・エクササイズの略)授業」のテンポの速さに戸惑うこともありますが、講師もサポートしますし、1~2週間ほどで慣れてくれます。スピード感とライブ感のある全生徒参加型授業は、「あっという間で楽しい」と好評です。

保護者は焦らず、長い目で見て応援を

--今後の展開について教えてください。

 まず、横浜翠嵐高校や大宮高校・浦和高校などの各都道府県の最難関公立高校合格を目指す「Vコース」のさらなる拡充を進めていきます。これらのトップ校は特別な対策が必須ですし、ニーズも高まっていますので、より多くの生徒さんをサポートする体制を整えてまいります。また、教務面の質を高めるために、授業でスライドを活用したり、AI教材を活用したり、講師・生徒さんともにICTを積極的に活用しています。「湘ゼミ合格逆算カリキュラム」のオペレーションとアセスメントのPDCAを回すことで、さらなる教育レベルの向上を目指し、引き続き尽力してまいります。

--最後に、塾選びに迷う保護者へのアドバイスをお願いします。

 近年、首都圏では中学受験を目指す小学生の割合が増えていますが、保護者の皆さまには、お子さまがどの年齢で伸びるタイプなのかを、見極めていただきたいと思います。心身ともに変化・充実してくる中学生になってから、急激に伸びるお子さまもたくさんいらっしゃいます。実際に、湘南ゼミナールから横浜翠嵐高校に合格した生徒さんの中にも、中学1年生のときの内申は平均レベルだったというお子さまもいます。そうしたお子さまが小学生時代に中学受験をしていたら、トップ高校進学からの難関上位大学への進学という道はなかったかもしれません。私は、小学生時代は、とにかく楽しく塾に通えたら良いと思っています。公立中学に進学し、15歳の春に高校、18歳の春に大学に、自分で選び、自分の力で受かったと実感できたなら、その経験は自分の人生の糧になるのではないでしょうか。保護者の皆さまは、焦ることなく、長い目で見てお子さまの人生の価値を高める塾選びをしてください。

--ありがとうございました。


 「プラス100点」の笑顔でインタビューに応じてくださった中嶋氏。「楽しく学んでほしい」という言葉に説得力を感じた。小学生対象の塾は、とかく中学合格実績を上げることに注力する傾向がある中で、「伸びる時期には個性がある」というプロの言葉に安堵する保護者は多いだろう。子供の成長を長いスパンで応援する湘南ゼミナールの姿勢に温かさを感じたインタビューだった。

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湘南ゼミナール
《なまず美紀》

なまず美紀

兵庫県芦屋市出身。関西経済連合会・国際部に5年間勤務。その後、東京、ワシントンD.C.、北京、ニューヨークを転居しながら、インタビュア&ライターとして活動。経営者を中心に600名以上をインタビューし、企業サイトや各種メディアでメッセージを伝えてきた。キャッチコピーは「人は言葉に恋♡をする」。

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