【中学受験】塾代と受験料の平均額は約184万円

 中学受験にかかる費用の平均額が約184万円にのぼることが2024年3月12日、モデル百貨の調査結果から明らかとなった。通った塾は、集団塾が72.8%・個別塾が20.8%で、平均総額は個別塾の方が低い結果となった。

教育・受験 小学生
中学受験にかかる費用の総額平均は約184万円!保護者500人に聞いた塾のタイプや通った年数での違いを調査
  • 中学受験にかかる費用の総額平均は約184万円!保護者500人に聞いた塾のタイプや通った年数での違いを調査
  • 中学受験のため塾代と通塾期間
  • 中学受験のために通った塾のタイプ
  • 中学受験にかかるお金の平均

 中学受験にかかる費用の平均額が約184万円にのぼることが2024年3月12日、モデル百貨の調査結果から明らかとなった。通った塾は、集団塾が72.8%・個別塾が20.8%で、平均総額は個別塾の方が低い結果となった。

 首都圏模試センターによると、2024年の首都圏における中学受験率は18.12%となり、10年連続で増加。同調査では、実際にかかった中学受験の費用について、現在中学生の子をもち、子が中学受験を経験した保護者500人を対象に、モデル百貨が運営するメディア「MoneyGeek」で実施。調査期間は2024年1月24日~2月1日。

 中学受験での通塾期間の平均は2.5年間で、塾代の総額平均は178万4,000円。受験する学校数の平均は2.6校で、出願時に支払う受験料(入学検定料)の平均は5万7,317円。塾代総額平均と受験料総額平均を合計した、中学受験にかかる費用の平均は184万1,317円ということが明らかとなった。

 中学受験のためにかかる費用では塾代が多くを占める。通った塾のタイプとそれぞれの塾代総額の平均を算出した結果、集団塾に通わせた人が72.8%で、平均総額は183万4,254円。一方、個別塾に通わせた人は20.8%で平均総額は121万6,346円と、個別塾の方が低い結果となった。

 基本的には、個別塾の方が授業料は高いといわれるが、個別塾は、生徒それぞれの得意・不得意にあわせてカリキュラムを組んでくれるというメリットがあり、苦手科目や単元を強化するために活用していることが多いようだ。

 通塾期間と塾代の平均について調査したところ、通塾期間がもっとも多かったのは3年間で38.2%で、塾に3年間通った場合の塾代総額の平均は224万2,147円だった。また、中学受験で想定外だった費用には、「夏期・冬期などの特別講習」の費用に関するものが多くあがった。

 この結果を受け、首都圏を中心とした中学受験事情に詳しい「声の教育社」の後藤和浩氏は、「中学受験は小3の2月からスタートし、塾に違和感があれば早めに変更をする。また個別塾と集団塾のどちらを選ぶべきか、夏期講習や特別講習を受けるかどうかは親子で話し合って決める。さらに中学受験をしないという選択肢もけっして悪くはない」と塾選びなどのポイントを紹介。モデル百貨は、塾や中学受験に対してどのように向き合うかを考える機会にしてもらいたいとしている。

《川端珠紀》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top