東京都は2024年9月2日、私立中学校などの授業料支援が受けられる「私立中学校等授業料軽減助成金事業」の申請を開始する。2024年度から所得制限を撤廃し、年額10万円を上限に支援する。申請締切は10月15日。
東京都では、「ひとりひとりの多様な選択肢が叶えられる社会」の実現に向け、ライフステージを通じた切れ目ない支援を進めている。その1つとして、経済的な理由により子供を生み育てることを諦めることがないよう、また、子供たちが将来にわたって安心して学ぶことができるよう、教育費の負担軽減策を実施している。
「私立中学校等授業料軽減助成金事業」は、私立中学校などに通う生徒の保護者などの経済的負担を軽減するために、授業料の一部を助成する制度。対象は、都内在住で私立中学校などに在学する生徒の保護者など。私立中学校のほか、私立特別支援学校(中学部)、私立義務教育学校(後期課程)、私立中等教育学校(前期課程)、さらに都外の私立中学校に通っている人も対象となる。なお、2024年度から所得制限は撤廃している。
助成額は、年額10万円。10万円の範囲内で保護者が負担した授業料額が上限となる。ただし、授業料が全額免除されている場合は助成を受けられない。申請は、スマートフォンやパソコンを利用したオンラインで受け付ける。申請方法の詳細は、各学校から生徒・保護者などに知らせるほか、東京都私学財団のWebサイトに掲載している。オンライン受付は、9月2日午前9時30分~10月15日午後11時59分。
10月~11月に審査を行い、12月末に助成金を振り込む。申請内容に不備がある場合は、振込みの時期が変更になる。
Webサイトではよくある質問をQ&A形式で掲載している。たとえば、「子供2人が私立中学校に在籍しているので20万円受給できるか?」という質問には、「受給要件を満たす場合は子供1人あたり10万円を上限に支給する。なお、子供それぞれについて申請が必要」と回答してる。
◆私立中学校等授業料軽減助成金事業
対象:都内在住で私立中学校などに在学する生徒の保護者など(都外の私立中学校などに通う人も対象)
助成額:年額10万円
申請期間:2024年9月2日(月)9:30~10月15日(火)23:59
申請方法:オンラインで行う