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中学受験の志望校選び、6割以上が「教育内容」を重視

 成基コミュニティグループは2024年9月4日、志望校に関するアンケート調査の結果を発表した。中学受験においては学力・偏差値より学びの内容重視の傾向がみられた。高校受験においては学校の立地の次に教育内容・校風を重視することがわかった。

教育・受験 小学生
【中学受験】受験校を選ぶ際、特に重視する点は?
  • 【中学受験】受験校を選ぶ際、特に重視する点は?
  • 【高校受験】受験校を選ぶ際、特に重視する点は?
  • 【中学受験】子供が何年生の時に受験を意識し始めた?
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  • 【中学受験】現在、受験についてもっとも不安に感じていることは?
  • 【高校受験】現在、受験についてもっとも不安に感じていることは?

 成基コミュニティグループは2024年9月4日、志望校に関するアンケート調査の結果を発表した。中学受験においては学力・偏差値より学びの内容重視の傾向がみられた。高校受験においては学校の立地の次に教育内容・校風を重視することがわかった。

 志望校に関するアンケート調査は、2024年8月25日から31日にかけて、小・中学生向け進学イベント「進学フェア2025」の来場予約をした小・中学生とその保護者570家族約1,500名を対象にインターネットで実施した。有効回答数は273人(小学生200人、中学生73人)。

 小学生とその保護者に、最初に中学受験を意識した時期を聞いたところ、最多は「小学校4年生」36.5%、ついで「小学校3年生」25.5%となった。6割以上の家庭で小学校中学年で受験を意識し始めたことがわかった。同イベントでも小学校低学年の児童が多く参加し、各学校のブースで先生の話に熱心に耳を傾けているようすが見られたという。

 中学生とその保護者に、最初に高校受験を意識した時期を聞いたところ、最多は「中学1年生」38.4%、ついで「中学校入学前」27.4%となっており、7割近くの家庭が「中学1年生」の時期には高校受験を意識し始めていることがわかった。

 中学受験において、志望校を選ぶ際に重視する点のトップ3は「教育内容」「学校の立地」「校風」となった。「大学合格実績」や「入試の難易度」など、学力や偏差値よりも学校で受けられる学びの内容や教育方針、校風などが重視されていることがわかる。

 高校受験において、志望校を選ぶ際に重視する点のトップ3は「学校の立地」「教育内容」「校風」となった。「大学合格実績」と「入試の難易度」について、中学受験と比較すると学力に関する項目を選択した家庭は増えているが、いちばん重視されていることは中学受験と同様に、学校で受けられる学びの内容や教育方針、校風であるようだ。会場でも「どんな雰囲気ですか?」「学校が取り組んでいる制度について教えてください」など、入学後の生活をイメージするための質問が多くされていたという。

 中学受験において不安に感じていることは、1位「苦手科目の克服」、2位「志望校と現在の学力のギャップ」、3位「子供のモチベーション」。ついで「子供のストレス」となっており、保護者が受験を控えた子供の精神面のフォローにも苦心していることがうかがえる。

 高校受験で不安に感じていることの最多は「志望校と現在の学力のギャップ」、ついで「子供のモチベーション」となった。「学力」と「気持ちの面」での不安に大きな差はなく、高校受験において子供のモチベーションをあげることが大きな課題となっていることがわかる。

《中川和佳》

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