東京都教育委員会は2024年10月10日、2024年度(令和6年度)教育人口等推計(速報値)の概要を公表した。5年後は2024年度実数と比較して、公立小学校児童が7万4,421人減の52万3,301人、公立中学校生徒が3,890人増の23万8,818人と見込まれている。
東京都の教育人口等推計は、教育行政上の諸施策を企画立案するために必要な基礎数値を得ることを目的に1956年度から毎年実施。就学予定者数(就学前の幼児数)は「住民基本台帳による東京都の世帯と人口(2024年1月1日現在)」、公立小学校児童数と公立中学校生徒数は「学校基本調査速報(2024年5月1日現在)」の人数をそれぞれ基本とし、その人数が将来、学年(年齢)進行に際してどれだけ増減するかを推計している。
公立小中学校の児童生徒数は2年連続で減少が続いている。
推計結果によると、公立小学校の児童数は今後も減少が加速すると推計。2029年度(令和11年度)は、2024年度実数59万7,722人に比べ、7万4,421人減の52万3,301人の見込み。
一方、公立中学校の生徒数は2026年度まで減少が続き、その後増加に転じる見込み。2029年度(令和11年度)は、2024年度実数23万4,928人に比べ、3,890人増の23万8,818人と推計される。
公立小学校1年生児童数は2024年度実数9万6,009人、公立中学校3年生生徒数は2024年度実数7万9,565人。現時点では公立小学校1年生が1万6,444人多いが、2028年度(令和10年度)を境に逆転すると推計。2029年度(令和11年度)には、公立小学校1年生児童数が2024年度比1万7,212人減の7万8,797人、公立中学校3年生生徒数が、2024年度比1,570人増の8万1,135人となる見込みとなっている。
東京都教育委員会Webサイトでは、地区別推計についても公表している。