リクルートの就職みらい研究所は、2026年卒業予定の学生を対象に「インターンシップ・就職活動準備に関する調査」を実施し、その結果を発表した。調査は2024年9月に行われ、5日以上のインターンシップなどのキャリア形成支援プログラムに参加した学生の割合は21.0%にとどまった。
今回の調査は、2026年卒業予定の大学生および大学院生を対象に、インターネットを通じて実施された。調査対象は「リクナビ2026」の会員で、大学生887人、大学院生287人から有効回答を得た。調査期間は2024年9月24日から10月7日まで。
調査結果によると、インターンシップを含むキャリア形成支援プログラムが4つに類型化されたことを知っている学生は46.8%で、前年より3.1ポイント増加した。また、インターンシップ(タイプ3)で得た情報を企業が広報活動に使用できることを知っている学生は36.1%で、前年より8.2ポイント減少した。
インターンシップ(タイプ3)への参加希望を尋ねたところ、「参加したい」と回答した学生は70.7%で、前年より1.0ポイント減少した。一方で、実際に5日以上のインターンシップに参加した学生は21.0%にとどまり、前年より2.6ポイント増加したものの、依然として低い水準にある。
インターンシップ(タイプ3)に参加した学生からは、プログラム参加後に社員からのフィードバックを受け、社会人目線で自身の強みや弱みを知ることができたという声があがっている。参加希望者は多いものの、実際に参加する学生はあまり増えていない現状が浮き彫りになった。
今後もキャリア形成支援プログラムは継続して開催される見込みである。限られた時間の中で、現在の自分に必要なことを検討し、企業で働くイメージを得られる機会として、これらのプログラムを活用することが求められている。