advertisement

【高校受験2025】神奈川県公立入試<数学>講評…学年・単元に偏りなく出題

 令和6年度(2024年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、「数学」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。(公式動画あり)

教育・受験 中学生
【高校受験2025】神奈川県公立入試<数学>講評
  • 【高校受験2025】神奈川県公立入試<数学>講評

 2025年2月14日(金)、令和7年度(2025年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜が実施された。神奈川県教育委員会が2025年2月7日に発表した一般募集共通選抜などの志願変更締切時志願状況によると、全日制課程の募集人員3万9,395人に対し4万6,075人が志願し、確定平均競争率は1.17倍だった。

 リセマムでは、湘南ゼミナールの協力を得て、令和7年度(2025年度)神奈川県公立高等学校入学者選抜共通選抜「数学」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

<数学>講評
(湘南ゼミナール 提供)

 全体的な構成、出題傾向は大きく変化はしてはいないが、出題数や配点に変化のある大問も見られた。昨年に引き続き、平面図形を中心に難易度が高い問題が多く出題され、さらに、データの活用など解を導くための思考プロセスに時間がかかるものが出題された。

問1:計算では、昨年と難易度や設問数、配点に変化はなかった。
問2:小問集合では、回転体が久しぶりに出題された。
問3:(ア)(ii)は、三角形の面積を求める問題であった。特別な直角三角形や等脚台形を利用するなど、難易度が高い問題であった。

 (イ)は、3つの箱ひげ図と生徒による会話文から、縄跳びを跳んだ回数の多い順を推理する問題であった。四分位数をしっかり理解できていれば、1人については判断することができる。残りの2人については複数の条件を整理して判断する必要があった。

 (ウ)は、2次方程式に関する立式と解を求める問題だが、テープが貼られていない部分の面積について、基本的な図形に変換して考える必要があった。

 (エ)は、正方形の中にある2つの合同な三角形を利用した求角の問題であった。

問4:関数(ウ)は、2つの三角形の面積の比に関する問題で、複雑な計算処理を必要とはしないが、底辺の比が等しいことから面積の比が高さの比と等しくなることを利用するとよいだろう。

問5:確率は、2つのさいころの出た目に応じた操作に従い、2人が取り分けたおもりの重さの大小を比較する問題であった。80gのおもりをどちらが取るかを正しく把握することに注意が必要である。

問6:空間図形は、三角柱が出題された。(イ)は、立体内部の垂線の長さを求める問題で、垂線を「高さ」とする図形に着目して計算処理をする必要があった。

 学年・単元に偏りなく出題されているため、教科書の巻末問題、神奈川県の学力検査や追検査をはじめ都道府県の入試問題など、さまざまな出題傾向の問題に触れておきたい。

@shozemi_official 【超速報!!】令和7年度 神奈川県公立高校入試 数学講評 #高校受験 #神奈川県 #受験 #数学 #湘南ゼミナール ニュース番組 報道 速報 シリアス - SAKUMAMATATA

 このレポートは令和7年2月14日(金)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:教材開発部 数学科 責任者 藤森 正雄氏)





《編集部》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top