【大学受験2026】京大人気がノーベル賞効果で加速!駿台データが示す「合格への勝機」

 毎年京大合格者を多数輩出している駿台予備学校は2025年11月から2026年1月にかけて、全国10校舎ならびにオンラインで「京大入試情報講演会 秋・冬Ver.」を開催。本記事では2025年12月21日にお茶の水校2号館で開催された同講演会についてレポートする。

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2025年12月21日に駿台 お茶の水校2号館で開催された「京大入試情報講演会 秋・冬Ver.」のようす
  • 2025年12月21日に駿台 お茶の水校2号館で開催された「京大入試情報講演会 秋・冬Ver.」のようす
  • 駿台予備学校 お茶の水校2号館 主任の松本澪氏
  • 「京大入試情報講演会 秋・冬Ver.」資料より
  • 「京大入試情報講演会 秋・冬Ver.」資料より
  • 「京大入試情報講演会 秋・冬Ver.」資料より
  • 「京大入試情報講演会 秋・冬Ver.」資料より
  • 「京大入試情報講演会 秋・冬Ver.」資料より
  • 「京大入試情報講演会 秋・冬Ver.」資料より

 2025年のノーベル賞 生理学・医学賞に坂口志文氏、化学賞に北川進氏が選ばれた。いずれも京都大学(以下、京大)出身で、日本だけでなくアジアにおいても個人のノーベル賞受賞者の出身大学は京大が最多。研究力の象徴ともいえるこの「知の拠点」を志望する受験生は、年々増加の一途をたどっている。

 自由な学風や優れた研究環境など魅力にあふれた京大は、言わずと知れた国内トップレベルの難関大。合格を目指すのであれば綿密なリサーチと傾向分析、それに対応した十分な準備が必要だ。そこで、毎年京大合格者を多数輩出している駿台予備学校(以下、駿台)は昨年11月から1月にかけて、全国10校舎ならびにオンラインで「京大入試情報講演会 秋・冬Ver.」を開催。京大を志望する中高生と保護者を対象に、最新の入試情報や駿台の独自データをもとにした受験戦略などについて講演を行った。

 本記事では2025年12月21日にお茶の水校2号館で開催された同講演会についてレポートする。

京大志願者数はここ5年で右肩上がりに

 登壇した同校主任の松本澪氏によると、2025年度の入試では志願者数が8,077名となり、久しぶりに8,000名を突破。5年前の2021年度入試の7,045名に比べて1,000名以上増加しており、京大の人気復活がうかがえる。

 「京大志望者の多くが受験する駿台の京大入試実戦模試(京大入試に準拠した実戦型模試・夏と秋の年2回開催)の結果と、実際の京大志願者数を照らしあわせると、両者には明確な相関が見られる」と松本氏はいう。2024年秋の模試受験者数9,530名に対して翌2月の2025年度京大志願者数は8,077名。2025年秋の同模試受験者数は9,630名と前年より増えており、さらに京大出身ノーベル賞受賞者が2名増えたという話題性も追い風となれば、2026年度京大志願者数は増加する見通しだ。

駿台予備学校 お茶の水校2号館 主任の松本澪氏

 学部別の志願者状況を直近5か年でみても、多くの学部で志願者数が増加している。2025年度は文系では文学部や法学部、理系では理学部や医学部 人間健康科学科の増加が目立つ。

共通テストは9割近く、2次試験「数学」が合否を分ける

 次に、松本氏は駿台独自データとして、京大成績開示データから導き出した文系・理系別の合格者平均得点率を示した。これは京大志望の駿台生から、入試後に京大から届く入試成績開示データを収集・集計して、学部ごとの得点状況を分析したものだ。京大からは大学入学共通テスト(以下、共通テスト)と個別試験を総合した合格者の平均点と最低点しか公表されないが、駿台では科目ごとに何点で合格したのかを詳細に分析して駿台生には情報提供しており、今回はその一部を特別に公開した。

 この分析によれば、2025年度合格者の共通テスト平均得点率は、9割を超えた医学部医学科を除き、文系理系ともにおおむね8割半ば~9割に達している。個別試験でも、7割を大きく超えた医学部医学科を除き、文系理系ともに合格者は6割前後の得点率で、前年に比べて上昇傾向がみられた。

 さらに個別試験を科目別に詳しくみていくと、150点満点の英語は文系理系とも同じ出題内容だが、2025年度は文系では105点、理系では100点とやや低い。

 文系理系共通してもっとも差が開くのが数学だ。特にこの傾向が強いのが文系で、数学150点満点中、直近2か年は70点となっており、合格者平均点でも5割に満たない状況が続いた。松本氏は、この傾向は2026年度入試も続く可能性があると述べ、受験生には注意を促した。

 理系についても数学は点数分布が大きく、数学の出来が合否に関わることは否めない。2024年度の平均点は150点満点中90点台と低めになっており、2025年度はやや回復して120点弱となっている。2026年度入試について、松本氏は文系同様、「難化を想定した心づもりを」と呼びかけた。

 さらに詳しく示されたのは、2025年度入試の個別試験における設問・合否別予想得点率だ。各大問についてどれくらいできたかという自己採点を80%以上~20%未満の5段階評価で示したもので、これをみると、文系数学の第1問は合格者の3割が「8割以上できた」としてるのに対して、第4問では合格者の6割以上が「8割以上できた」と回答している。理系数学では第4問、第6問が難問で、合格者・不合格者ともに「8割以上できた」と回答した受験生は2割未満であった。「文系理系とも、年によっては第1問から難しい場合もあり、大問ごとに難易度が分かれているのが京大数学の特徴の1つ」と松本氏はいう。この特徴を踏まえて、「最初から順に解くのではなく、どの大問が解けそうかを見分け、解ける大問にしっかり時間をかけること。さらに難問であっても1点でも部分点を稼ごうとすること。この2つが合格の鍵を握る」と指南した。

 不合格者の共通点として、個別試験の自己採点と実際の入試結果を比較すると、不合格者ほど実際の点数が自己採点より低いことがわかった。こうした自己採点の甘さについて、松本氏は「模試では自己採点と実際の点数とのズレを確認し、誤差を少なくするように復習してほしい」と語った。

文系の既卒生上位は文学部、現役生上位は法学部に集まる

 続いて松本氏は、京大の2026年度入試を模試の動向から詳しく説明した。9月に開催された第1回駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試データによると、前年度を100とする志望者指数は、文学部が97でやや減少、一方で理学部は108と、学部によってばらつきが見られる。

 さらに8月に実施した2025年度第1回京大入試実戦模試のデータから算出した同様の志望者指数を示した。これは学部ごとの第1志望者の平均偏差値が前年度比でどの程度増減したかを表す偏差値差をともに記載しており、偏差値差がプラスポイントになっている場合、前年度よりも志望者の平均偏差値が上がっていて、仕上がりが良い状態になっていることを表す。たとえば文学部は偏差値差が前年度比0.6ポイントアップでやや平均偏差値が上昇、経済学部は同0.4ポイント減で平均偏差値がややダウンとなっている。

 第2回京大入試実戦模試では、文学部が1.2ポイントアップ、経済学部が0.9ポイントダウンとなっており、平均偏差値の増減は第1回京大入試実戦模試と同様だったことがうかがえる。

 続いて共通テスト模試における京大の学部ごとの志望者偏差値分布をみると、文学部の今年度の志望者数は、偏差値分布は偏差値60以上65未満の層がやや減少したものの、偏差値65以上の上位層の数は変わらず、A判定・B判定・C判定のラインも65~より上となっており、実際の京大合格を満たすような学力層の増減は昨年と比べてあまり変化がないことが読み取れる。

 さらに2025年度第1回京大入試実戦模試における志望者偏差値分布で文学部のデータをみると、今年度の志望者数は前年比113%に伸びており、偏差値ではA~C判定ラインの55以上70未満の層が増加していることが見て取れる。松本氏は「今年は夏の時点で既に競争が激化しており、偏差値が高い既卒生が上位層に集まっているのではないか」と分析した。

 また、11月に実施された第2回京大入試実戦模試でも、B・C判定に相当する偏差値55以上60未満の偏差値帯での増加が顕著。加えて、偏差値60以上の上位層では前年度並みの分布を示していることから、ここまでの模試動向通り競争は激化しそうだ。

 法学部は、共通テスト模試ではA~C判定ラインである偏差値70以上層の人数はおおよそ変化がなく、偏差値65~の人数がやや増加。京大入試実戦模試においては、偏差値55以上65未満の人数が増え、難化の傾向が見て取れる。特に現役生における偏差値50以上65未満の層に増加がみられ、「夏の時点で仕上がりが良い上位層において、現役生は法学部、既卒生は文学部への志望が集まっているようだ」と松本氏は予測した。

 一方で経済学部は、9月の共通テスト模試の段階では偏差値上位に人数が集まっているものの、志望者指数が112に伸びた実戦模試では平均偏差値差が0.4ポイント減で、偏差値分布は偏差値40から50未満までの層が大きく増加している。しかし、松本氏は、「全体のばらつきをみると偏差値55から60までの層も増えているため、一概に易化したとは言えない」と慎重な見方を示した。

競争激化が見込まれる理学部と工学部情報学科

 理学部については、共通テスト模試では偏差値60~および65~の層が増加。第1回京大入試実戦模試では志望者指数が114に増え、平均偏差値差は0.7ポイント増、A~C判定ラインの上位層が増えており、全体的に難化の傾向が見て取れる。松本氏は、「現役生においても偏差値50~65未満の上位層が増えている。また、理学部は2026年度入試から女性募集枠が新設されることなどが影響して、一般選抜の定員が約30名減少するため、競争激化が予想される」という。

 直近の第2回京大入試実戦模試でも、偏差値50以上75未満の幅広い層で志望者の増加が目立ち、志望者指数は107とやや増加。競争の激化が予想されることは変わらない状況と言える。

 近年人気が高い工学部情報学科については、共通テスト模試では偏差値65~のC判定ラインの層などが増加し、実戦模試では偏差値60~、65~の上位層が増加しており、こちらも合格者平均点が高くなるのではと松本氏は予測。

 また、同じ工学部でも、理工化学科では共通テスト模試は昨年と比べてあまり変化がみられず、実戦模試では偏差値55~の層あたりが減少している。ただし、京大の工学部は学科を第2志望まで出願可能なことから、情報学科が第1志望の学生が第2志望で理工化学科に流れてくる可能性があり、松本氏は「成績上位層が流入する可能性を想定したうえでの準備が重要だ」と語った。

現役京大生が語る合格アドバイス

 松本氏の講演後は、現在京大に通っている駿台OB・OGがオンラインで登場し、「現役京大生トークライブ」を実施。文系学部生2名、理系学部生2名の計4名が自身の受験勉強方法や京大の魅力、受験生へのアドバイスなどを披露した。

受験直前期から入試本番までのアドバイス

  • 京大をなぜ志望するのか考えて「行きたい」と思いながら勉強すると成績が伸びる

  • 今までやってきたことを信じるしかないので、とにかく勉強する

  • 間違えた問題の類型問題を解く

  • 本番は使い倒した問題集やノートなど安心材料を持っていくと良い

  • 1日1日今日はこれをやるというスケジュール管理が大事

  • 家族と話すこともメンタル面の維持

高1・2年生向けアドバイス

  • 学生生活を楽しむことと両立して、基礎固めの勉強をしてほしい。国語は古文漢文、世界史は“流れ”をみる、英語は英単語や長文の勉強がおすすめ

  • 高2生は冬から意識して模試や復習をしっかりと

  • 高3になるまでに勉強習慣を付けることが大事。短時間でも必ず毎日机に向かうようにする

  • 単語帳や授業の復習などは早めにやり始めた方が良い

  • 将来何をしたいか自分と向き合ったり、オープンキャンパスに行ったりして、受験を自分事として捉えてほしい


 最後に、「京大は素敵な仲間と出会えるし自分のやりたいことが見つけられる。非常に楽しい大学生活なのでぜひ頑張ってほしい」「受験本番で体調を崩さないように気をつけて」「受験勉強はつらかった分、精神的に鍛えられた。後悔しないようにやり切ってほしい」など、会場に集まった中高生や保護者に向けて温かい声が数多く寄せられ、講演は盛況のうちに終了した。


 自由な学風と充実した研究環境、全国から集まる個性豊かな逸材たち。京都大学には多くの魅力がある。お茶の水校2号館で行われた今回の講演会には、中学生から高校生と保護者が多く訪れ、親子で熱心に耳を傾けていた。こうして情報収集に来る家庭が多いのは、関東圏からも「京大に行きたい」という強い思いを抱いているからだろう。抜群の合格実績を誇る駿台の合格者×模試データ分析、講座などを大いに活用し、ぜひ人気が高まる京大受験で合格をつかみ取ってほしい。

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駿台式 京大合格までのロードマップ
ー駿台の京大イベントまとめー
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《羽田美里》

羽田美里

執筆歴約20年。様々な媒体で旅行や住宅、金融など幅広く執筆してきましたが、現在は農業をメインに、時々教育について書いています。農も教育も国の基であり、携わる人々に心からの敬意と感謝を抱きつつ、人々の思いが伝わる記事を届けたいと思っています。趣味は保・小・中・高と15年目のPTAと、哲学対話。

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