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弘前大、診療看護師養成コース開設へ…博士前期課程

 弘前大学は2026年5月26日、大学院保健学研究科博士前期課程に「診療看護師(NP)養成コース」を2027年4月開設する予定だと発表した。既設の放射線看護専門看護師コースと連動した画像診断教育特化型のNP養成プログラムを提供し、地域医療における高度実践看護の質向上を目指す。

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弘前大学医学部保健学科・大学院保健学研究科
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 弘前大学は2026年5月26日、大学院保健学研究科博士前期課程に「診療看護師(NP)養成コース」を2027年4月開設する予定だと発表した。既設の放射線看護専門看護師コースと連動した画像診断教育特化型のNP養成プログラムを提供し、地域医療における高度実践看護の質向上を目指す。

 診療看護師(NP)とは、日本NP教育大学院協議会が認めるNP教育課程を修了し、同協議会が実施するNP資格認定試験に合格した看護師のこと。高度な医学的知識と臨床判断力をもち、医師と協働しながら診療の一部を担う。より体系的で高度な教育を受けた看護職として位置づけられている。

 弘前大学大学院保健学研究科に開設予定のNPコースは、特定行為研修(21区分38行為)を実施し、診療看護師(NP)を養成する教育課程。単なる資格取得にとどまらない、地域の特性を生かした独自のカリキュラムを展開する。

 NPコースのおもな特徴は「画像診断教育を強化したNP養成課程」「多職種連携による『地域に出向く医療』体制の構築」「病院経営への貢献(先行研究に基づく導入効果)」の3点。既設の放射線看護専門看護師養成コースと連動し、画像診断教育を強化した独自のNP養成課程を展開。レントゲン・CTなどの画像所見の確認・補助といった画像診断に関する理解を深め、臨床判断能力の向上を図ることで、医師の負担軽減効果がより大きくなるとしている。

 保健学研究科では、看護師だけでなく、診療放射線技師・臨床検査技師・理学療法士・作業療法士・公認心理師など、医療を支える多職種を一体的に育成できる教育環境をもつ。NPコースの開設は、こうした専門職がICTと移動型診療車両(医療MaaS)を活用し、へき地などの在宅患者のもとへ「チームで出向く医療」を実現するための第1歩でもある。NPを中心とした多職種チームが医療過疎地域を「面」としてカバーする実証モデルの構築を目指しており、地域医療へのアクセス向上に資する持続可能な医療体制の実現を目指す。

 国内の先行研究では、NPの導入により、手術件数の増加や看護師の時間外労働の短縮などが報告されている。消化器外科へのNP導入前後を比較した単施設研究の報告値(大城ほか、日本NP学会誌、vol.7 no.2、2023)によると、手術件数の増加(約24%増)、外科入院総収入の増加(約130%増)、看護師の時間外労働の短縮(約15%減)が報告されている。ただし、導入効果は施設の規模・診療科・体制により異なる。

 NPコースを設置するのは、弘前大学大学院保健学研究科博士前期課程。入学定員は5名程度。対象者は、看護師としての実務経験(5年以上)をもち、高度な医療実践能力を志す者。

 弘前大学は、NPコースの開設を通じ、優秀な看護職者がキャリアアップできる環境を整備するとともに、医師・薬剤師・多職種と連携した診療看護師を育成することで、地域医療の変革を目指すとしている。なお、NPコースは申請中であり、掲載内容は変更になる場合がある(2026年5月現在)。

《吹野准》

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