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【自由研究】開成・宮本先生が解説「つぶつぶ」がはじける!?つぶつぶメロンクリームソーダをつくってみよう

 子供が夢中になり、科学への興味も深まり、最後はおいしく食べられる。そんな一石三鳥の自由研究があれば理想的である。主婦の友社『理系脳をつくる 食べられる実験図鑑』から、夏休みにぴったりの料理実験を紹介する。

教育・受験 小学生
『理系脳をつくる 食べられる実験図鑑』
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 夏休みの「自由研究」。今年は何を題材にしようかと、考えているご家庭も多いだろう。子供が夢中になり、科学への興味も深まり、最後はおいしく食べられる。そんな一石三鳥の自由研究があれば理想的である。

 主婦の友社『理系脳をつくる 食べられる実験図鑑』は、そんな願いに応える1冊だ。著者は、2児の母であり料理家の中村陽子氏。自身の子育てを通じて、お菓子作りや料理が子供たちの科学的好奇心や探究心を育むことを実感し、「料理は科学」という視点から本書を執筆した。実験の解説・監修を担当するのは、開成中学校・高等学校で化学を教える宮本一弘先生。子供たちが身近な生活の中で科学への興味を育めるよう、実験の背景にある科学の仕組みをわかりやすく解説している。

 本記事では『理系脳をつくる 食べられる実験図鑑』から、夏休みにぴったりの料理実験(小学生向け)を紹介する。

ぷちっとはじけるふしぎな食感「つぶつぶメロンクリームソーダ」

実験時間のめやす25分/難易度★★★☆☆
 かむとぷちっとはじけてメロンシロップが飛び出す、ちょっと変わったクリームソーダ。アルギン酸ナトリウムと乳酸カルシウムという、耳なれない粉末を使ってシロップをカプセルにとじこめます。見た目もおもしろい新感覚メロンソーダを体感しよう!

材料(2人分)

・アルギン酸ナトリウム…小さじ2/3
・水…1000mL
・かき氷シロップ(メロン)…大さじ3
・サイダー…適量
・バニラ、さくらんぼ(缶詰)、氷…各適量
※アルギン酸ナトリウム、乳酸カルシウムはネットショップや大型ドラッグストアなどで購入できます。

道具

・耐熱カップ…1個
・ふたつきソースボトル(口が直径8mmくらいのもの)…1個
・乳酸カルシウム…小さじ1
・ボウル(または深めのお皿)…1個
・ざる…1個
・スプーン…2本

食べられる実験スタート!

アルギン酸ナトリウムをとかす

1.水100mLを耐熱カップに入れ、体温より少し高いくらいまで15~20秒電子レンジで加熱する。
2.ソースボトルに入れ、アルギン酸ナトリウムの1/4量(小さじ1/6)を加えてふたをしめる。
3.上下によくふりながら完全にとかす。とけたら、残りのアルギン酸ナトリウムを3回に分けて加え、そのたびによくふってとかす。

 アルギン酸ナトリウムは水にとけにくいため、少しずつ加えてふりまぜるのがポイント! ぜんぶとけるのに10~15分かかるから、気長にふりつづけよう。

メロン味にする

4.アルギン酸ナトリウムが完全にとけたら、メロンシロップ大さじ3を加える。
5.上下によくふって、まぜる。

カプセルを作る

6.ボウルや深めの皿に水200mLを入れ、乳酸カルシウム小さじ1を入れてまぜる。
7.ソースボトルのふたをとり、6の中に1滴ずつたらす。すぐにかたまるので、次々に落としていこう。

カプセル作りは手早さ命!
 乳酸カルシウムの溶液につけている時間が長いと、つぶつぶの食感がかたくなるうえ、メロンシロップの色や香りもぬけやすい。おいしいメロンソーダのためには、ここはスピード感を意識して、どんどん落としていくのがコツ!

洗う&もる

8.ざるにあけ、水につけてよく洗って、水けをきる。
9.グラスに8を等分に入れ、氷をぎっしりつめて、サイダーをそそぐ。バニラアイスをのせ、さくらんぼをかざる。

なぞとき「液体がつぶつぶに! まるいカプセルができたワケ」

 人はだくらいの温度にあたためた水にアルギン酸ナトリウムを少しずつ加えながらふりつづけると、とろりとした液体になりました。この水溶液を、乳酸カルシウムをとかした水にたらしていくと、水に落としたそばから次々にかたまります。落とした水滴の形にかたまるので、ソースボトルをギューッとおすと、にょろっと長い形にも。食べてみると、表面はぷにぷにのゼリーのような食感ですが、中はとろりとした液体です。ぷちっとはじける食感は、くせになる楽しさですね。

 アルギン酸ナトリウムの水溶液に乳酸カルシウムが反応すると、水にとけにくいアルギン酸カルシウムのまくができます。 ソースボトルから水滴をたらしたとき、乳酸カルシウムの水溶液が接したところは一瞬でぷにぷにのまくに変化! メロンシロップ入りの液体を包みこんで、メロンカプセルができます。

 さて、この「つぶつぶメロンクリームソーダ」の食感、どこかで食べたことがありませんか? そう、ぷちぷちのイクラにそっくりですね。今回の実験ではかき氷シロップを使いましたが、食用の赤い色素やしょうゆなどで色や味つけをすると、本物そっくりの人工イクラができます。

 実際に、アルギン酸ナトリウムを使った人工イクラは、イクラの代用品として出回っています。一昨年中、安く手軽にイクラのおいしさを味わえることから、回転ずしのお店などでも活躍! ただ、最近では海外からも安定してイクラが輸入できるようになり、見かけることは少なくなっているそうです。

 アルギン酸ナトリウムの水溶液に、レモン、いちご、ブルーハワイなど、好みのフレーバーのかき氷シロップをまぜて色分けすれば、カラフルなクリームソーダを作ることもできます。

 ぜひ、見た目もかわいいカラフルクリームソーダにもチャレンジしてみましょう!

しらべてみよう! 本物そっくり! 人工イクラ

科学の知恵を応用してバラエティー豊かな食卓に

 アルギン酸ナトリウムの性質を利用した人工イクラのほかにも、科学の知恵を活用して本物そっくりに作られた食品があります。たとえば魚のすり身から作られるかに風味かまぼこ、植物油から作られるコーヒーフレッシュなども、そのひとつです。また、最近では、人工イクラの原理を使ってジュースや液体を球体にとじこめる料理も登場! こうした料理は「分子料理法」といわれ、その見た目の美しさや楽しさ、新しいおいしさから高級レストランでも人気があります。

しらべてみよう! アルギン酸はこんぶからもとれる!

こんぶのねばり成分の正体はアルギン酸ナトリウム!

 こんぶを水につけてしばらくおき、キッチンばさみで切ってみましょう。切り口からぬめぬめしたゼリー状のねばりが出てきます。このぬめぬめこそ、アルギン酸ナトリウム。ちょっと手間をかければ、こんぶからもアルギン酸ナトリウムをとり出すことができます。とろろこんぶをぬるま湯に入れ、重曹を加えて半日ほどおき、ガーゼなどでこしましょう。とろみのある液体は、アルギン酸ナトリウム水溶液。ただ、こんぶから抽出した水溶液は、ほんのり海そうの風味が残ります。

理系脳をつくる 食べられる実験図鑑
¥1,485
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《編集部》

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