文部科学省の調査で不登校児童生徒数が12年連続で過去最多を更新するなか、にじいろ未来デザインアカデミー(運営:アビリティラボ)は2026年9月23日、学校の枠の外で人生を切り開いた当事者4名が登壇するオンラインサミット「AI時代の不登校革命サミット」を完全無料で開催する。不登校・発達特性のある子供を育てる保護者や教育関係者を対象とし、Zoom上で午前9時30分から午後4時30分まで実施する。
文部科学省が2025年10月に公表した「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(2026年1月16日一部修正)によれば、全国の小・中学校における不登校児童生徒数は35万3,970人(小学校13万7,704人、中学校21万6,266人)と、12年連続で過去最多を更新した。児童生徒1,000人当たり38.6人、およそ26人に1人という規模だ。
一方、増加率は2.2%と前年度の15.9%から低下し、新規不登校児童生徒数は15万3,828人と9年ぶりに減少した。支援の広がりがうかがえるものの、総数は過去最多を更新し続けている。
制度面でも変化が生じている。令和6年度調査から新たに設けられた調査項目では、自宅や学校外の機関などで欠席期間中に行った学習の成果を指導要録(成績)に反映した児童生徒が8万1,467人にのぼった。自宅におけるICTなどを活用した学習活動を出席扱いとした児童生徒も1万3,261人(前年度1万467人)、学校外の機関などでの専門的な相談・指導などを出席扱いとした児童生徒は4万2,978人(前年度3万8,632人)と増加している。
不登校の背景として学校が把握した事実(小・中学校、複数回答)では、「学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった」が30.1%でもっとも多く、「生活リズムの不調に関する相談があった」25.0%、「不安・抑うつの相談があった」24.3%、「学業の不振や頻繁な宿題の未提出が見られた」15.6%、「障害(疑い含む)に起因する特別な教育的支援の求めや相談があった」7.5%と続く。また、学校内外の機関などで専門的な相談・指導などを受けていない児童生徒は13万5,724人(38.3%)にのぼる。
さらに、文部科学省が2022年12月に公表した「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果」では、通常学級在籍の児童生徒のうち学習面または行動面で著しい困難を示す割合が8.8%、小学校では10.4%(約10人に1人)、中学校では5.6%であることが示されている。
同サミットを主催するにじいろ未来デザインアカデミー代表の泉弘恵氏は、自身の3人の子供全員が不登校を経験している。長男が不登校になった際は全身に蕁麻疹が出て目が見えなくなるほどの状態が2年続いたが、末娘が同様の症状を示した際は復帰までわずか1週間だったという。
泉氏はその差について「不登校には6つの段階があって、段階ごとに親のやるべきことがまったく違う。それを知っていたかどうかだけでした」と語る。また、「不登校は『終わり』ではなく、『幸せの始まり』です。いま渦中にいる方には、とても信じられない話だと思います。私もずっと、先が見えず暗いトンネルをさまよい続けました。でもトンネルを抜け出した枠の外にこそ、強く輝く未来が広がっていました」とも述べている。
同サミットでは「戻らなかったその先」で人がどう育つのかという情報が広く共有されていない現状を踏まえ、学校の枠の外で人生を育てた当事者が実体験を語る場として企画された。
同サミットが「AI時代の」と銘打つ背景には、AIの普及にともなう能力観の変化がある。計算や暗記、決められた手順どおりの作業はAIが代替していく一方、好きなことを夢中で続ける力、自分で考えて創造する力、人とは異なる発想や個性、行動する力といった資質が価値をもつ時代になりつつあるという考え方だ。
オンラインサミットは、Zoomによるオンライン開催。申込方法は、Webサイトより受け付ける。
◆AI時代の不登校革命サミット
日時:2026年9月23日(水)9:30~16:30
会場:オンライン(Zoom)
対象:不登校・発達特性のある子供を子育て中の保護者、教育関係者
参加費:無料
申込方法:Webサイトより申し込む

