野村総合研究所は11月2日、「NRI学生小論文コンテスト2010」の入賞者を決定したと発表した。 本コンテストは、これからの社会を担う若者に、日本の将来に目を向け、考える機会をもってもらうことを目的として、野村総合研究所(NRI)が2006年から毎年開催しているもの。毎年、日本と世界の新たな関係づくりや、明るい未来に向けた斬新で力強い提案が寄せられている。 本年は「日本から未来を提案しよう!」をテーマに全国の大学生、留学生、高校生からあわせて899論文(大学生130、留学生25、高校生744)の応募があった。NRIグループ社内で一次審査をした後、特別審査委員の池上彰氏(ジャーナリスト)と最相葉月氏(ノンフィクションライター)を迎えた9名による最終審査において入賞論文を決定した。入賞者は以下のとおり。 【大学生の部】テーマ:日本が世界のためにできること優秀賞:・『ソリューション輸出国家』日本へ~未来をデザインする力を~ 鈴木悠平さん、東京大学法学部 4年・人類の『未来』を示す国へ~途上国への環境都市の輸出という前例なき挑戦~ 福島良典さん、東京大学工学部 4年・水から始める開発途上国支援~ビジネスと援助の融合を目指して~ 山岸拓也さん、一橋大学社会学部 3年【留学生の部】テーマ:日本が世界のためにできること大賞:日本にしかできないユニバーサル・デザインの提案~感情まで気づかったユニバーサル・デザインで人権問題の解決の手がかりを探す~ 李璱さん、ヒューマンアカデミー日本語学校1年優秀賞:世界構造の再構築プロセスへの積極参加による次世代グローバル舞台における立ち位置の確保 ロイコスパイッチさん、埼玉大学経済学部3年【高校生の部】テーマ:世界のなかで日本の魅力を高めるには大賞:世界へはばたけ日本旅館~日本文化をまるごと輸出せよ~ 伏野里保さん、清教学園高等学校 2年優秀賞:・地方都市の魅力を世界へ~新たな日本の可能性~ 上田奈々絵さん、石川県立金沢二水高等学校 2年・日本再華道計画~日本に花を咲かせましょう~ 鈴木紫穂さん、本庄東高等学校 2年・ローカルジャパンな農村からリアルジャパンの発信 藤澤智徳さん、長野県屋代高等学校 2年 入賞者の表彰式は11月23日に開催される。また、「大賞」「優秀賞」の論文は12月上旬にホームページに掲載される予定だ。