メイドも庭師も3~5人組で、運がよければ中に1人カタコトの英語を話せる人間が入っている。恐らく全員がイリーガルである。英語ができれば良い職に就ける。イリーガルの出発点は、男性ならば道路沿いの立ちんぼ、女性ならメイドだ。彼らは州の成人教育プログラムの一環であるESL(English as Second Language)の無料クラスに通い英語を身につける。そして、英語力の上達に従い、飲食店の皿洗い、ポスター張りなどを経てステップアップを繰り返し、英語のできないメキシカンの元締めとして君臨するところまで上りつめる。