日本数学検定協会は11月17日、実用数学技能検定「数検」、「児童数検」、「通信検定」等の検定制度の改定について発表した。これまでより公平性を確保し、わかりやすい検定体系、受験しやすい検定制度などの観点から見直しを図ったとしている。 数検とは、数学の実用的な技能「計算、作図、表現、測定、整理、統計、証明」を測る検定。日本数学検定協会が行っている全国レベルの評価システムで、小学4年生程度から大学卒業程度レベルまでの階級がある。2級以上を取得すると文部科学省が実施する「高等学校卒業程度認定試験」の数学が免除されるなど、大学入試や高等学校の単位認定等に組み入れる学校が増えているという。 今回の改訂は23年4月の検定から実施する予定だが、一部先行して1月検定から行うものもある。◆数検1〜5級:改訂はなし6〜8級:「1次:計算技能検定」「2次:数理技能検定」の区分をなくし、検定時間、出題数などを改訂9〜12級:新設する「1次:計算技能検定」「2次:数理技能検定」の区分はなし※「児童数検」および「通信検定」は廃止◆改定後の検定料(23年4月以降)1級/5,000円 準1級/4,500円 2級/4,000円 準2級/3,500円 3級/3,000円 4級/2,500円 5級/2,500円◆団体受験実施可能人数を5人以上とする(23年1月検定より)団体受験の団体割引を廃止申込み人数に応じた「検定実施諸経費」を定める 内容の詳細については、12月に公式ホームページで公表する予定。