東京大学では、第114回(平成23年春季)公開講座を4月9日より開講する。現在、受講の申し込みを受け付け中だ。 東京大学公開講座は、昭和28年以来毎年全学的な協力を得て開催してきた。現在は、春と秋(年2回)の土曜日5回にわたって実施している。会場は本郷の安田講堂。 今回はのテーマは「だます 人、自然、技術の嘘と方便」。良きにつけ悪しきにつけ、さまざまな学術的観点から「だます」をテーマに取り上げるという。受講対象は高校生・大学生および成人一般。受講料は1日の場合は1,000円で、全講義(5日間)の場合は4,000円。ただし高校生と東京大学の学生は無料となる。◆第114回平成23年春期東京大学公開講座「だます 人、自然、技術の嘘と方便」会場:東京大学安田講堂(文京区・本郷キャンパス)対象:成人一般、大学生、高校生受講料:全講義(5日間)一括申込4,000円/選択(1日)1,000円 ※高校生および東京大学の学生は無料申込み:東京大学ホームページより日時およびプログラム:4月9日(土) 「だましと心理〜だましの理論と哲学〜」・13:40〜14:30 「語りと騙り」 人文社会系研究科・准教授 小島 毅氏・14:50〜15:40 「騙しと哲学」 人文社会系研究科・准教授 鈴木 泉氏・16:00〜16:50 「脳をだます-錯覚からわかる心のメカニズム」 総合文化研究科・准教授 村上郁也氏4月16日(土) 「だまされないために〜経済・社会におけるだまし〜」・13:30〜14:20 「刑法におけるだまし」 法学政治学研究科・教授 橋爪 隆氏・14:40〜15:30 「経済現象におけるだましとその対策」 経済学研究科・准教授 柳川範之氏・15:50〜16:40 「食品の偽装〜食の安全と安心をめぐる諸問題とその解決策」 農学生命科学研究科・准教授 中嶋康博氏4月23日(土) 「医療におけるだまし〜だますことで生命を救う〜」・13:30〜14:20 「偽薬・プラセボ」 薬学系研究科・特任教授 津谷喜一郎氏・14:40〜15:30 「カイコを実験動物として用いた医薬品開発」 薬学系研究科・教授 関水和久氏・15:50〜16:40 「騙された空間認知と医学」 医学系研究科・教授 小山博史氏5月7日(土)「上手にだます〜制御の技術〜」・13:30〜14:20 「錯覚とVR技術」 情報理工学系研究科・教授 廣瀬通孝氏・14:40〜15:30 「だまして分かる脳が身体を操るメカニズム」 教育学研究科・准教授 野崎大地氏・15:50〜16:40 「はやぶさにみる、だましだましの宇宙船運用術」(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)/工学系研究科・教授 川口淳一郎氏5月14日(土)「自然界におけるだまし〜生き抜くための智恵〜」・13:30〜14:20 「動物のだまし」 総合文化研究科・教授 長谷川寿一氏・14:40〜15:30 「花に惑わされる」 農学生命科学研究科・准教授 河鰭実之氏・15:50〜16:40 「昆虫の擬態:だましのテクニックの進化」 新領域創成科学研究科・教授 藤原晴彦氏