青森・岩手など8県で高校入試の日程を延期等の措置を検討

 文部科学省は3月22日、東北地方太平洋沖地震による被害情報(第36報)について発表した。

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休校となっている学校(3月22日5時現在、3月18日の休校の状況について、文部科学省において把握できたもの )
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 文部科学省は3月22日、東北地方太平洋沖地震による被害情報(第36報)について発表した。

 このうち、高校入試の状況については、全ての都道府県で確認が取れた(3月16日11時45分)とし、東北地方と茨城・栃木については、今後の高校入試に関する日程について延期等の措置を検討するとしている。

 青森県は後期日程を3月15日実施から17日に延期、岩手県は再募集を3月24日実施予定だったが、延期する予定(詳細は未定)、宮城県は一般入試合格発表日を3月15日としていたが、22日以降に延期。それに伴って、第2次募集も3月22日実施としていたが、延期をする予定)、秋田県は後期日程を3月22日実施から23日に延期。

 福島県はII期選抜合格者発表を、中通りおよび会津地区の県立高等学校は3月16日に実施。浜通り地区の県立高等学校は3月22日に実施する予定。ただし、避難指示の対象となっている地域の県立高等学校については、避難指示が解除され次第、合格者発表をおこなうこととしている。またIII期選抜については、出願を3月23日から25日までとし、面接等を3月30日、合格者発表を3月31日に実施する予定。ただし、避難指示の対象となっている地域の県立高等学校はIII期選抜を実施しない、としている。

 茨城県は詳細は不明。栃木県は定時制の入試について3月17日に実施としていたが、延期などの対応を現在検討中。千葉県は二次募集を3月16日実施としていたが、延期などの対応を現在検討中。また、他の確認ができている都道府県については、すでに全日程を終了または予定どおり入試を実施する見込みとなっている。

 特別支援学校の入試状況は、岩手・福島・茨城・山梨の4県については今後各学校の状況を把握し、延期等の措置を検討することとしている(3月16日10時)。

 岩手県は3月24日に再募集にかかる入学検査を予定していたが、延期も含めて検討中。福島県は3月22日に後期選抜を予定していたが、延期。茨城県は3月17日に二次募集にかかる選考を予定していたが、3月23日に延期。山梨県は3月16日に専攻科の再募集にかかる入学検査を予定していたが、輪番停電を考慮し実施時間を変更。

 なお3月22日5時現在で、3月18日の休校の状況について把握できたものは国立学校40校、公立学校2,865校、私立学校493校、合計3,398校となっているが、集計できないところもあり、今なお多くの学校で休校が続いている。
《前田 有香》

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