「社会のテキストの音読をさせて覚えさせているのですが、うまくいきません。音読暗記の学習はやり方が間違っていますか?」に回答します。 社会に限らず、音読を推奨する声は実に多く耳にします。一時期、ブームのようになった「速読」も受験勉強に取り込む塾もありましたから、各塾、各教師が暗記対策には試行錯誤をしていることがよくわかります。正直なところ、速読の効果はよくわかりませんが、音読は一つの手段として有効だと思います。 お子さんが、見て憶える(視覚に優れている)のが得意か、書いて憶える(根気がある)のが得意か、あるいは音読で憶える(聴覚に優れている)のが得意かという特性を知っておくとなおよいでしょうね。 もちろん、これらをすべて駆使して学習することができれば理想的ですが、いずれか一つの特性を生かすだけでも構いません。ご相談のケースでは、家庭学習で主に音読を続けてらっしゃるようです。仮に、うまくいっていないとお感じになるのであれば、一気に音読をやめてしまうのではなく、工夫を凝らしてみてはいかがでしょう。 子ども達は座っていると眠くなるものです。立った姿勢で読ませたり、台所をぐるぐると行進しながら読むと頭に入りやすいかもしれません。時に、親御さんが読み聞かせをしてあげるのも音読のひとつだと思います。 すぐに結果を求めず、あらゆる方法を親子で試してみることで学習に変化をつけてみましょう。SS-1の講師たちは、お子さんのタイプを正しく把握すると同時に、お子さんの長所を発見することに力を入れています。長所を生かそうとすることで、一見関係がなさそうな学習メニューにも応用が効くからです。 効果的な方法を見つけるためには、まずお子さん自身のことをよく知ること。これが鉄則です。