【中学受験・進学塾の悩み解決:四谷大塚】説明文が読めず本人も自信を無くしている様子です

 「子どもが、「説明文が読めない」といいます。本人も自信を無くしている様子です。どうしたらいいでしょうか。」に回答します。

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 「子どもが、「説明文が読めない」といいます。本人も自信を無くしている様子です。どうしたらいいでしょうか。」に回答します。

 説明文が読めない、ということは、物語文であればそれなりに読めるのでしょうか。そうであれば、原因として、説明文を読むときにも物語文と同様の読み方をしているという可能性が考えられます。つまり、内容や展開について推測・共感しながら読もうとするのです。しかし、登場人物に共感するような読み方で説明文を理解することは困難です。初めて接するような話題について、推測・共感することは難しいでしょう。したがって、説明文は、物語文とは読み方を変えていく必要があります。

 説明文を読む際に、まずしておきたいことは、出典チェックです。大体の問題文は、最後に、どの本からとられたものかを示す「出典」の記載があります。誰が書いたどのような表題の本かがわかれば、文章が「何について」書いてあるのかを推測する強力なてがかりになります。この出典チェックを含めて、まずは、「何について」説明している文章なのかを見きわめましょう。

 その際に、「キー・ワード」を探すことも助けになります。多く使われている言葉、内容のある言葉、くわしく説明されている言葉など、文章全体の中から、重要そうな言葉を拾い出す練習をしてみることで、説明文読解のてがかりがつかめるようになります。初めのうちは、適切にキー・ワードを拾い出すことに苦労するかもしれませんが、10、20と文章で練習を重ねることで要領がつかめてくるはずです。

 キー・ワードを中心に、何について書いてある文章かをある程度具体的につかむことができたら、次は、説明のポイントを探しましょう。説明文の中でも、重要度に違いがあることを見分けていくことが大切です。重要なこと、特にくわしくていねいに説明してあることや、結論部分をしっかり見つけ出すことで、問題への対応もスムーズになります。

 どこが説明のポイントなのか、何がその文章の中で重要なのかを探すことが難しいと感じる場合は、文章全体から「何となく」探すのではなく、段落単位で、「何について、どのようなことが書いてある段落」というようにまとめながら読み進む練習をしてみましょう。段落単位であれば、読みやすくまとめやすいはずです。また、段落ごとにしっかり読むことで、文章の流れを確実にたどることもできます。そのうえで、段落ごとの役割や文章の中での重要度を考えてみると、ポイントも見つけやすくなるはずです。

 以上のようにして、「何について」「どういうことが書いてある」文章、とまとめることができるようになれば、説明文に関する問題を理解し、設問に対応する力は飛躍的に向上することが期待できます。はじめは、実際の学年より低い学年対象の文章・問題集にのっている文章から始めて、着実に力をつけていってください!
《中学受験 個別指導のSS-1 講師》

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