上智大学では、女性研究者ロールモデリング国際シンポジウム「世界に並び立つ女性研究者たち」を3月1日に開催する。 同学の「グローバル社会に対応する女性研究者支援」プロジェクトは、特に理工学部をモデルとした男女共同参画の意識啓発と、女性研究者の研究環境の整備を通じ、グローバル社会に貢献できる優秀な女性研究者の育成を推進するというもの。2009年度に文部科学省から「女性研究者支援モデル育成」プログラムに採択された。 発足から3年を経過した同プロジェクトでは、海外で活躍する研究者を同学女性研究者のメンター(指導者、助言者)として迎える「グローバル・メンター制度」をはじめとした理工学部の女性研究者を支えるメンター制度の確立(第3回メンター・アワード2011組織部門優秀賞受賞)など、特色あるプログラムで活動を展開してきた。 今回のシンポジウムは、本年度がプロジェクト最終年度であることから、これまでの活動報告、および大学における男女共同参画の今後の課題と展望について広く議論することを目的に開催するという。 第 I 部では、日本の男女共同参画推進に長らく携わってきた文部科学省高等教育局長の板東久美子氏に加え、アメリカ、中国で活躍している女性研究者2名が、それぞれの国における女性研究者支援の在り方などについて講演する。 また、第 II 部では、同学の3年間にわたる活動の事業成果報告と、それに基づく外部評価委員によるパネルディスカッションを行う。 参加には女性研究者支援事務局ホームページより事前申し込みが必要となっている。参加費は無料。なお、託児希望の場合は、2月23日までに予約のこと。◆上智大学2011年度女性研究者ロールモデリング国際シンポジウム「世界に並び立つ女性研究者たち」日時:3月1日(木)第 I 部13:00~第 II 部15:30~(17:00終了予定)場所:上智大学四谷キャンパス 2号館17階 国際会議場参加費:無料 ※ホームページより事前申込みが必要【主なプログラム】第 I 部 講演 講演1 板東久美子氏(文部科学省 高等教育局長) 講演2 アン・エミッグ氏(米国国立科学財団 東京事務所長) 講演3 童愛軍氏(清華大学 教授)第 II 部 上智大学「グローバル社会に対応する女性研究者支援」事業成果報告 事業報告:ユー・アンジェラ氏(上智大学学術交流担当副学長/男女共同参画推進室長) 外部評価結果 パネルディスカッションパネリスト/第三者評価委員 ・遠藤嘉一氏(東京大学 工学キャリア支援オフィス シニアアドバイザー) ・有賀早苗氏(北海道大学副理事・女性研究者支援室長) ・二宮くみ子氏(味の素株式会社 理事) ・坂東昌子氏(NPO 法人知的人材ネットワークあいんしゅたいん理事長・元日本物理学会長) 総評:プロジェクト推進代表者 早下隆士氏(上智大学理工学研究科委員長・理工学部長)