TOEFL試験を開発、運営する米Educational Testing Service(ETS)は、2011年の中国人受験者数が過去最高だったと発表。前年に比べ、19%の増加だという。 同社によると、増えているのは受験生だけでなく、中国人のTOEFLスコアを認めている関係機関の数も同様で、現在130国の8,500機関において英語運用能力テストとして認められている。 TOEFLは、英語圏へ留学する際に必要だが、近年では学校以外の機関がTOEFLスコアを利用していることも多いという。特にオーストラリアや英国における滞在ビザの取得には同試験が必要とされている。中国人受験者の増加は、海外留学生の増加だけでなく、海外移住者の増加も影響しているだろう。 近年の日本人受験者数の公表はされていないが、海外に行く日本人留学生が減り続けていることを考えると、減少傾向だと想定できる。日本では、1980年代の留学ブームの影響で、国内受験者が1年間で10万人を超えたのがピークだったという。国内ではIELTS(アイエルツ)と呼ばれる別の英語力試験が話題になっていることもあり、今後の各英語試験の動向と受験者数の増減が注目される。