1,000年後の5月5日のこどもの日は来ない…東北大「子ども人口時計」

 東北大学経済学研究科の吉田研究室(加齢経済学)は、リアルタイムで日本の少子化の状況がわかる「子ども人口時計」を大学ホームページに公開した。

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子ども人口時計(東北大学経済学研究科の吉田研究室)
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 東北大学経済学研究科の吉田研究室(加齢経済学)は、リアルタイムで日本の少子化の状況がわかる「子ども人口時計」を大学ホームページに公開した。少子化問題が重要であることは社会的にも認識されているが、論議や対策が特に時間的な切迫感をもって行われていないことが問題との考えから、今年の子どもの日にちなんで公表されたもの。

 「現在の瞬間推定子どもの数」では現在の時刻が秒単位で刻まれ、子どもの推定人数が刻一刻と減少していき、およそ100秒に1人の速さで子どもが減少していることがわかる。この「子ども人口時計」により、「日本の少子化が急速に進行しつつあり、一刻も早く効果的な対策を打ち出す必要があることが強く印象付けられます」としている。

 また、日本の子どもの数が1人になるまでの残された時間もカウントダウンされている。それは、5月11日0時時点で364,883日と数時間後。つまり、西暦3011年の5月には日本の子どもは1人になり、今から1,000年後の「3012年の5月5日のこどもの日は来ない」ともいうことができるという。

 「子ども人口時計」は、総務省統計局発表の過去1年間の15歳未満人口の変化を基準としている。
《田村麻里子》

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