文部科学省は2025年11月5日までに、全国の薬学部における5月1日時点の修学状況を発表した。2019年度入学者の退学率は全国平均12.2%。東北大学や東京大学など国公立6大学が退学率0%を達成した一方、千葉科学大学39.3%など、私立4大学が退学率3割を超えた。
薬学部は、学校教育法の改正により2006年度から6年制課程の設置が開始され、2012年度に6年制課程の修了者を対象とした新しい薬剤師国家試験が初めて実施された。文部科学省では、薬学教育の基礎資料の収集を目的に、薬学部の修学状況や退学状況などを調査している。2025年度調査は、5月1日時点のもの。
国公私立81大学・薬学部6年制課程を対象とした2023~2025年度調査の3か年平均をみていくと、入学定員充足率は90.7%、実質競争倍率は2.2倍、標準修業年限での国家試験合格率は59.0%、標準修業年限での卒業率は67.9%、退学等の割合は12.4%、新卒国家試験合格率は84.7%だった。
2019年度入学生の退学率は、平均12.2%。大学別では、北海道大学、東北大学、千葉大学、東京大学、京都大学、静岡県立大学の国公立6大学が退学率0%を達成。一方、私立4大学では退学率3割を超えた。退学率がもっとも高かったのは、千葉科学大学で39.3%、ついで、姫路獨協大学33.3%、北陸大学33.1%、日本薬科大学32.4%と続いた。
標準修業年限内の薬剤師国家試験の合格率は、2019年度入学生平均で60.1%。合格率100%を達成した大学は、東北大学のみだった。東北大学は、標準修業年限内での卒業率も100%を達成。さらに2015年度~2019年度入学生の全員が、標準修業年限内で卒業していることがわかった。
文部科学省のWebサイトでは、薬学部の6年制課程における退学状況等調査や大学(学部)別修学状況等調査の結果のほか、4年制も含む薬学部における修学状況等調査の結果を公開している。

