ネットで演劇制作、文科省のスペシャルサイト「演劇メーカー」

 文部科学省は5月31日、教育分野での子どもスペシャルサイトとして、劇作家・平田オリザ氏監修のもと、コミュニケーション教育への理解・関心を深めるためのサイト「演劇メーカー」を公開した。

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 文部科学省は5月31日、教育分野での子どもスペシャルサイトとして、劇作家・平田オリザ氏監修のもと、コミュニケーション教育への理解・関心を深めるためのサイト「演劇メーカー」を公開した。

 経済協力開発機構(OECD)では、子どもたちに必要な能力の一つとして「多様な社会グループにおける人間関係形成能力」を挙げ、企業が学生を採用するに当たっても、コミュニケーション能力をもっとも重視するなど、コミュニケーション能力の育成を求める社会的要請が高まっている。こうした背景を踏まえ、文部科学省でも「コミュニケーション教育推進会議」を設置し、演劇などの芸術表現を通じたコミュニケーション能力の育成などについての議論を行っている。

 「演劇メーカー」では、子どもたち一人ひとりが脚本家・演出家となり、自分で工夫して演劇を作ることで創造性や表現力をはぐくむコミュニケーション教育への関心を深めることを目的としている。文部科学省では、これまでに「深海ワンダー」「宇宙ワンダー」「プログラミン」などの子どもスペシャルサイトを作成してきたが、教育分野をテーマにしたスペシャルサイトは今回が初めてとなる。

 同サイトは、自分で脚本の一部を書き、その脚本に合った映像を選んで演劇の1シーンを動画で作成するというもの。「ホーム編」「学園編」からストーリーを 選択し、あらかじめ用意された脚本の中の空白部分を埋めて、オリジナルの脚本を完成させる。脚本の完成後は、サイト上に用意されたビデオクリップを並べて、脚本に演技を付けていき、オーディオクリップで音をつけることも可能。作品が完成するとURLが発行され、メールで友だちに知らせたりFacebookやmixi、Twitterなどで他のユーザと共有することもできる。

 監修の平田氏によれば、演劇が面白いのは、映画やテレビ(ドラマ)と違って自由に場面が動かない制約の中で、セリフだけでお客さんに何が起こっているかを伝え、想像してもらうところだという。

 また、サイト上では、芸術表現を取り入れたユニークな授業の事例も紹介している。
《前田 有香》

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