宮城県公立高校新入試、前期・後期日程を一本化…H32年度から

教育・受験 その他

宮城県 高等学校入学者選抜審議会(教育指導班)
  • 宮城県 高等学校入学者選抜審議会(教育指導班)
  • 新しい県立高校入学者選抜制度(案)(平成29年11月6日)
  • 新しい県立高校入学者選抜制度(案)(平成29年11月6日)
  • 新しい県立高校入学者選抜制度(案)(平成29年11月6日)
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 宮城県教育庁高校教育課は平成29年11月8日、「新しい県立高校入学者選抜制度(案)」を公開した。11月6日に開催された「平成29年度第2回高等学校入学者選抜審議会」で検討された内容で、平成32年度(2020年度)からの入学者選抜に関する中間案をまとめている。前期選抜と後期選抜に分かれている入試日程を一本化し、学力検査を全選抜で必須とする案が見られる。

 宮城県の公立高等学校入学者選抜は、平成25年度(2013年度)に「推薦入試・一般入試」の仕組みから「前期選抜・後期選抜」の仕組みに変更された。現・平成29年度(2017年度)に中学1年生の生徒がおもな受験生にあたる、平成32年度(2020年度)の入学者選抜からはさらに、「複数の受験機会を設け、複数の尺度で受験生の能力について多面的に評価するという観点」に加え、「学力の向上や特色ある学校づくり」の一層の推進をはかるため、新しい県立高等学校入学者選抜を行うとしている。

現行入試制度の課題と改善案



 審議会などにおけるこれまでの議論や質問紙調査結果によると、現行の入学者選抜制度には一定の効果が認められる一方、さまざまな課題が認められる。

課題:試験の長期化と受験意欲への影響



 現行入試制度による前期選抜と後期選抜、合計2回の実施は、中学生の学習意欲の喚起や学習習慣の形成、および高等学校が望む生徒像の適正な評価において効果が見られる。しかし、入試期間の長期化は、中学校と高等学校の授業時間や指導時間を圧迫している可能性がある。

 また、前期選抜は合格倍率が高く、結果として多くの不合格者が出ることから、後期選抜出願に向けた生徒への精神的ケアが必要な現状や、受験生本人が希望する志望校を変更するなど、複数回実施の目的が機能していない面が見られるという。このほか、現状の課題としては前期選抜受験生は「入りたい高校」ではなく「受験できる学校」を選ぶ傾向にある点が指摘されている。

改善案:入試日程の一本化



 課題を受け、平成29年11月に公開された中間案では、新しい入試制度として入試日程の一本化を掲げた。

 新しい県立高校入学者選抜制度(案)」では、前期選抜と後期選抜を「第一次募集(仮称)」に集約し、学力検査を受験者全員に実施。実施教科は国語、社会、数学、理科および英語。実施時間は各教科50分。出願できる高等学校は1校のみとするが、志望校のほかの学科・コースを第2志望として出願できる。学力検査含む「共通選抜(仮称)」および「特色選抜(仮称)」は受験者全員が対象。2つの選抜の実施順序や募集割合、選抜資料の配点などは、各高等学校が定められる。

 高等学校入学者選抜審議会で公表された開催要項や資料はすべて、宮城県Webサイトで閲覧できる。資料には、「新しい県立高校入学者選抜制度(案)」や平成32年度入学者選抜用の調査書例などが掲載されている。
《佐藤亜希》

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