中央大学、理工学部に「人間総合理工学科」を来春新設

 中央大学は6月7日、理工学の分野を横断的に学ぶための「人間総合理工学科(設置申請中)」を、来年4月に理工学部に新たに開設すると発表した。

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中央大学理工学部人間総合理工学科
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 中央大学は6月7日、理工学の分野を横断的に学ぶための「人間総合理工学科(設置申請中)」を、来年4月に理工学部に新たに開設すると発表した。

 現在、中央大学の理工学部には、数学科、物理学科、都市環境学科、精密機械工学科、電気電子情報通信工学科、応用化学科、経営システム工学科、情報工学科、生命科学科の9つの学科があり、新設される人間総合理工学科は10番目の学科となる。同学科は、理工学を基礎に置きつつ、「人間」をキーワードとし、「人間と自然の共生」や「人間の心と体」を、分野横断的に扱う理工学系の総合学科となるという。

 新学科の創設の背景には、「ものづくり」を通して人々の豊かな暮らしに貢献してきた従来の理工学が、「もの」や「情報」があふれ、こころの豊かさを求められる時代に、一つの専門領域からでは対応できなくなってきていることがあるという。新学科ではこうした時代のニーズに応えるべく、従来の9学科で培ってきた知識をベースに、人間の暮らしを豊かにするための理工学を、「人を知る・測る」「人の健康」「人と生活環境」「人と物質・エネルギー」の4つの領域から研究していくという。この4つは、それぞれ有機的な結びつきを持ち、相関関係にある科目を合わせて履修し、幅広い視野を養いつつ、専門性を深めていくことが可能だという。

 さらに3年次には、複数の専門知識を駆使する新しい「PBL(Project-Based Learning)演習」を履修する。1つの専門分野にとらわれない柔軟な考え方を通して、複数の専門基礎知識を持った広い視野と、従来の科学・技術分野の枠組みを超える複眼的思考力を身に付けることがねらいだという。

 人間総合理工学科は、昨年8月に後楽園キャンパスに完成した新校舎に入り、既存の学科と連携した取り組みも行う予定だという。
《田崎 恭子》

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