NTTアイティは6月11日、Androidタブレット用学校教育ICT化支援ツール「サイバー先生」について発表した。6月15日より販売開始する。 「サイバー先生」は、教師用パソコンと児童・生徒用Androidタブレットからなる教室単位の小規模なネットワーク上で、双方のコンテンツ表示を連動させることができるブラウザシステム。教師のパソコン上のコンテンツを生徒用Androidタブレットに一斉に表示させたり、反対に生徒のタブレットの表示内容を教師側のパソコンに一覧表示させるといったことができる。同社では、このシステムを「Synchronized Browser」と名付けている。 生徒がタブレット上に書いた手書き文字を取得し、先生のパソコンにリアルタイムに表示することも可能なため、個々の学習進度を確認したり、つまずきを即時に把握するなど、きめ細かい学習指導が可能になるという。 また、生徒用タブレットに「先生に注目!」等の特定画面を全面表示することで、生徒のブラウザ操作を一斉に停止させる機能や、教師側のパソコンからJPEGファイルを、生徒用タブレットに一斉表示させることも可能。なお、生徒側のブラウザでは事前に設定したURLのみに閲覧制限をかけられる。 Android版タブレットを用いた学習では、通常の教室でICT授業が行えるため、パソコン教室への移動の必要がない。教師と生徒双方の負担を軽減するだけでなく、同時に複数の教室でICT教育などが実現できるメリットがあるという。 サイバー先生は、教室単位で使用するシステムとなるが、ソフトウェアパッケージは学校単位で供給され、価格は98万円(税別)。同じ学校内であれば、何クラスでも使用できる。 なお、同システムは、NTTグループがすすめるICT利活用の実証実験「“教育スクウェア×ICT”フィールドトライアル」においても、順次導入していくとしている。◆Androidタブレット用学校教育ICT化支援ツール「サイバー先生」価格:98万円/学校 ※同じ学校内であれば何クラスでも使用可能販売開始:6月15日(金)パッケージ内容:・パソコン用インストール媒体(USBメモリ)・タブレット用インストール媒体(microSDカード)、miniSD/SD変換アダプター・インストール手順書・操作説明書【教師側パソコンへの導入に必要な環境要件】 ・OSはMicrosoft Windows7 Ultimate/Professional/Home Premium、ブラウザはInternet Explorer8または9であることが要件 ・インストール作業時のみ、USBインタフェース(1.1、2.0または3.0)を使用【児童/生徒側タブレットの動作確認済機種とAndroidバージョン】 ・NEC LifeTouch D000-000001-S01(7インチタブレット)Android2.2 ・東芝 FOLIO 100(10.1インチタブレット)Android2.2 ・東芝 REGZA Tablet AT70/35D(10.1インチタブレット)Android3.1 ・ドコモ(Samsung)GALAXY Tab SC-01C(7インチタブレット)Android2.2 ・ドコモ(Samsung)GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D(10.1インチタブレット)Android 3.2 ・ドコモ(富士通)ARROWS Tab LTE F-01D Android 3.2 ※動作確認済機種とAndroidバージョンの最新情報は、製品ホームページ(URLは、末尾に記載)で随時公開 ※インストール作業時のみ、SDカードスロット(microSD、miniSDまたはSD)を使用【ネットワーク要件】 ・教師側パソコン、児童/生徒側タブレットの両方がインターネットに接続可能であること ・パソコンとタブレットは同一セグメントでLAN接続されていること(ルーター設定により、別セグメントでも可能となる)