英語との“最高の出会い”で世界とつながる子どもを育てたい…Benesseこども英語教室

 顧客満足度で決定する「イード・アワード2012 子ども英語教室」において、「Benesseこども英語教室」が、小学生・集団の部で最優秀賞を獲得した。部長の山本新氏に、こども英語教室にかける想いや特徴を聞いた。

教育・受験 学習
ベネッセコーポレーション こども英語教室事業部 部長の山本新氏
  • ベネッセコーポレーション こども英語教室事業部 部長の山本新氏
  • トロフィーとPippon(ピポン)を手に喜びの表情の山本氏
  • 音声とテキストで学ぶ家庭学習用教材。家庭でインタビューを行う課題もある
  • こども英語教室のキャラクター「Pippon」と看板(小)
 顧客満足度で決定する「イード・アワード2012 子ども英語教室」において、「Benesseこども英語教室」が、小学生・集団の部で最優秀賞を獲得した。ほかにも「効果がある」「先生がよい」「快適」「コストパフォーマンスがよい」の各部門賞も受賞している。ベネッセコーポレーションこども英語教室事業部 部長の山本新氏に、こども英語教室にかける想いや特徴を聞いた。

--イード・アワード受賞おめでとうございます。受賞されたご感想をお願いします。

山本氏:発表の直後に、全国のこども英語教室の先生方と、昨年を振り返り今年の目標を共有し合うキックオフミーティングがありましたので、その場で受賞を報告し、喜びを分かち合いました。

 こども英語教室はスタートして13年目になりますが、「その間やってきたことをお客様から評価いただけて本当によかった」と、一段と結束が高まりました。また、「これから、もっと頑張ろう!」と大変盛り上がっています。

 特に、部門賞をいただいた「先生」「効果」「コストパフォーマンス」はこだわってきたことですので、嬉しいですね。

 Benesseは様々な事業に取り組んでいますが、他部門からも「おめでとう」と声をかけられたり、何十通ものメールがきて驚いています。社内での存在感が高まって嬉しい限りです(笑)。

--こども英語教室の始まりについてお聞かせください。

山本氏:Benesseでは、「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」といった通信教育で40年以上の歴史がありますが、1990年代の後半に、学校の勉強だけではない力を育むことも必要ではないかと、会員を対象に大規模なリサーチを行いました。

 その結果、一番求められていたのが“英語教室”だったのです。

 もちろん、すでに多くの子ども向けの英語教室はありました。でも、Benesseがやるのだから、幅広く多くの人が気軽に通え、長く続けられる、低価格で、しかも本当に力がつく英語教室を目指そうということでプログラムを作りました。

--こども英語教室の概要を教えてください。

山本氏:教室数は、2012年4月現在で全国42都道府県に約1,141教室あります。

 コースとしては、プレキッズ(年少)、キッズ(年中〜年長)、ジュニア(小1〜3)、プレップ(小4〜6)、ティーンズ(中1〜2)の5つがあります。各コースの中に、英語を初めて習うお子さんのためのベーシックコース、すでに習った経験のあるお子さんのためのアドバンストコース、プログレッシブコースがあります。

 そして「近くて通いやすい教室」を目指して、住宅地の個人宅や学習塾の教室などで、少人数指導を行っています。マンツーマンではなく、あえて少人数の集団学習を採用したのは、友だちがいるほうが、学び合いや実際に英語を使う場面が格段に増え、効果的だからです。

--こども英語教室の強みは何だとお考えですか。

山本氏:たくさんありますが、3つにまとめますと、1つ目は、部門賞もいただいた「先生がよい」ということ。内部で行った満足度調査でも、「先生の人柄、指導力」がもっとも高く99.1%の方が満足と答えてくださいました。

 先生ひとりひとりが、生徒のことを真剣に考え、生徒の成長に寄り添って指導していることを認めていただけたのだと思います。先生同士が、ベネッセのレッスンプランを基にノウハウを共有し学び合うために、各支部ごとのミーティングも頻繁に行っていますし、本部には「教室担当」というスタッフをおいて、先生方をサポートしています。

 2つ目は、本当に「力がつく」ことにこだわっていることです。子どもたちが、楽しみながら自然に使える英語を身につけるために、ナチュラルアプローチ(母語の習得と同じように第二言語も自然に習得させる教授法)を採用しています。

 長年の通信教育のノウハウも生かし、子ども達の発達段階に合った素材を提供、ゲームやクイズなどのアクティビティを工夫しながら、英語に「たくさん触れる」「たくさん使う」を効果的に繰り返すプログラムを提供しています。

 週1回のレッスンに加え、CDでネイティブの音声を聞きながら毎日5〜10分程度でできる宿題も用意し、家庭でも英語に触れられるようになっています。

 開設当初から通ってくれた生徒さんは今大学生ですが、「英語だけは自信がある」「英語が好き」と言ってくれる子が多くて嬉しいですね。また、「せっかくあれだけ勉強したのだから、英語に関する仕事がしたい」「英語を使って働きたい」という子、「留学したい」という子も多いです。

 3つ目は、モチベーションアップの工夫がたくさんあることです。Benesseには、通信教育で培った子どものやる気を引き出すノウハウがたくさんありますから、それを共有して、ハロウィンやクリスマスなど節目ごとにイベントをするなど、子どもたちを盛り上げています。

--小学校高学年の英語の必修化にともない、変化はありますか。

山本氏:そうですね、高学年の初学者からのお問合せが増えてきています。小学校の外国語活動では、「聞く」「話す」活動が中心で、「読む」「書く」活動はしないとわかっていましたので、こども英語教室では、あえてそこもやろうということで、低学年(小1)からWorkbookを導入するなど、読み書きの要素を強化しました。

 継続して学んでいる子どもたちの力が伸びてきて、「読み書きもやりたい」という声があったことも一因です。

--今後の展開や、新サービスのご予定などをお聞かせください。

山本氏:今回、小学生の部では最優秀賞をいただきましたが、幼児の部ではいただけなかった。これは、われわれも課題と感じていたところです。現在、より幼児が楽しめるように、幼児らしい英語の力がつくように、すでに大掛かりな改善に取り組んでいます。

 ここ1、2年で、小さいころから英語に触れさせたいという親御さんが増えていると実感しています。小さいときの英語との出会いはとても大事ですから、“最高の出会い”を提供したいと考えています。

——最後に、今回の受賞の理由はズバリなんだとお考えですか。

山本氏:「世界とつながる子どもたちを育て続けたい」という思いで心を一つにして、先生方と一緒にプログラムを作り上げてきたこと、そして何より、ひとりひとりの先生ががんばってこられた努力の賜物ですね。それに尽きると思います。

--ありがとうございました。

 イードは、2012年3月1日~3月22日、幼児(3~5 歳)および小学生の保護者を対象に、子ども英語教室について「子どもの気に入り度合い」「効果」「快適さ」「料金」「教材」「講師」「通いやすさ」「入会前の情報」「入会手続きのしやすさ」「窓口対応」「安全対策」「総合満足度」を5段階でインターネット調査し、「イード・アワード2012 子ども英語教室」として2012年4月に発表した。Benesseこども英語教室は「小学生・集団の総合満足度」で最優秀賞を受賞したほか、「効果がある」「先生がよい」「快適」「コストパフォーマンスがよい」の部門賞も獲得した。

◆イード・アワード2012 子ども英語教室
 >>> http://resemom.jp/feature/award04/

《聞き手:田村 麻里子》
《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

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