iPhone 5発売で期待のLTE、繋がる? 速い?

 21日、ついにiPhone 5が発売された。国内ではKDDI(au)とソフトバンクモバイルがユーザー獲得を巡って激しい競争を繰り広げているが、やはり気になるのは通信速度。

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原宿駅前での計測(写真はKDDI版iPhone 5)
  • 原宿駅前での計測(写真はKDDI版iPhone 5)
  • 新宿エリアの計測結果
  • 原宿、渋谷エリアの計測結果
  • 札幌、福岡の計測結果
  • アップル iPhone 5(白:KDDI、黒:ソフトバンクモバイル)
  • アップル iPhone 5(白:KDDI、黒:ソフトバンクモバイル)
 21日、ついにiPhone 5が発売された。国内ではKDDI(au)とソフトバンクモバイルがユーザー獲得を巡って激しい競争を繰り広げているが、やはり気になるのは通信速度。特に、両キャリアが21日にスタートさせたLTEサービスが一体どこまで使えるのか、今回はそれぞれのキャリアのiPhone 5を持って、速度計測を行った。また、NTTドコモが既に提供しているLTEサービス「Xi(クロッシィ)」についても、あわせて計測した。
 
 今回は時間の都合もあり、新宿から渋谷までの区間で、主に山手線の駅ホーム周辺にて計測を行った。計測には「RBB TODAY SPEED TEST」を使用し、同一箇所で3回計測してその平均も算出している。計測したのはLTE回線に繋がった場合のみ。ドコモ「Xi」の計測には「GALAXY Note」を使用した。

 まず新宿から渋谷までの山手線内では、KDDI版iPhone 5のLTEが途切れずに繋がっていたことが印象的で、駅と駅の移動間でも途切れることがなかった。また、駅周辺を歩いて移動した際も、KDDIはLTE回線を拾うエリアが広く、繋がりやすく感じた。LTEに繋がった際の通信速度は、概ね下り10Mbps前後。対してソフトバンク版iPhone 5のLTEは、KDDIやNTTドコモに比べて繋がるエリアが狭く、電波を捕まえづらい印象。しかし、LTEに繋がった場所の速度は非常に速く、場所によってはドコモ「Xi」よりも速い数値が計測された。特に速かったのは西新宿一丁目付近や甲州街道前で、平均20Mbps前後を計測した。

 KDDI、ソフトバンクよりも2年近く早くサービスを開始しているドコモの「Xi」は、さすがに他2キャリアに比べて繋がるエリアが広く、安定していたが、それでもすべての箇所で問題なく繋がるというところまでは至っていない。各所の計測結果は表にまとめたので参照してもらいたい。今回はこうした結果になったが、もちろんiPhone 5やLTE対応端末のユーザーが増えてくれば数値は変わるだろう。また、同じ駅のホームでも少し場所を移動すると数値ががらっと変わることもあったので、さらに検証が必要だ。なお、札幌ビックカメラ前と、福岡県春日市の計測結果も入手したので、参考までにそちらも表に記載している。

 ともあれ、LTEサービスは総じてまだまだムラがあり、速度やエリアにバラつきがみられる。3キャリアとも基地局の増設など積極的に推進していくとしているが、今後どのキャリアが最も満足できるネットワークを作り上げていくのか、判断するにはもう少し時間が必要だろう。

※「RBB TODAY SPEED TEST」では現在、iOSのLTE回線を計測する際、回線表記が3Gとなっております。バグFIXも含め、同事象については修正対応中です。

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《編集部@RBB TODAY》

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