田中眞紀子文部科学大臣は、大学設置・学校法人審議会の抜本的な見直しを決め、審議会が答申した3校の大学新設は認可しないことを11月2日の定例記者会見で述べた。 主な理由として、全国約800ある大学の質の低下や、定員不足を海外からの留学生でカバーするなど大学運営に問題があることを挙げた。堀越学園では、8年間で40億円もの借金を抱え、このような事態が発生する状況では、大学設置・学校法人審議会に任せられないという。 今回の答申のうち、短大を廃止して4年制大学を新設する3校については認可しない。また、4年生大学の学部の変更16件は認可する。学部の変更については柔軟に対応していくという。 田中大臣は、「本当の学力のある自立した人物を育成することが重要で、早いうちから自分に何が向いているかを知って欲しい。」と述べた。[追加] 今回不認可となったのは、「札幌保健医療大学(仮称)」「秋田公立美術大学(仮称)」「岡崎女子大学(仮称)」の3校であることが公開資料よりわかった。会見では、「短大を廃止して4年制大学を新設する3校」とあるが、3校のうち、2校が短大→4年制大学で、1校が専門学校→4年制大学の新設である。 なお、大学設置・学校法人審議会の抜本的な見直しに関する会見は、11月2日の会見動画の2:00から視聴できる。