イケアの産学連携「子ども室プロジェクト」、子どもを尊重した居場所づくり

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 イケアジャパンは、2010年より東京電機大学など3大学との産学連携による共同研究「子ども室プロジェクト」の中間報告会を開催。子どもの意見を尊重した居場所づくりの重要性を確認した。

 スウェーデン発ホームファニッシングカンパニーの日本法人イケアジャパンは、子どもにとっての快適な環境作りをするために、子どもの置かれている現状を知り、その結果をよりよい環境作りに反映していくことが大切と考え、2010年9月より東京電機大学理工学部勝又研究室を中心としたグループ、日本大学理工学部本杉研究室、芝浦工業大学工学部清水研究室と3大学との産学連携による共同研究「子ども室プロジェクト」を推進してきた。

 同社らによると、子どもの置かれている環境は、社会的にも住環境的にもまだ快適とはいえず、特に小学生の心身の成長過程や社会との接点が著しく変化し、それに伴う生活パターンも目覚ましく変わっていくことから、小学生に特化して、子どもたちが落ちつける「子ども室」「子どものための空間(居場所)」のあり方についての研究を進めてきた。

 主な研究内容は、日本における子ども室の誕生、中・高・大学生を対象とした子ども室の現状を知るためのアンケート調査、現在供給されている住まいの調査、子ども室を含む住まい全体の中にあるものの調査、文献調査、現状調査など。

 研究から見えてきたこととして、子ども室に対する考えやあり方は、時流との関係性が強い様子を確認することができたという。子どものモノから見た家でのライフスタイルを検証しても、リビングにモノが圧倒的に多く集まっていることが確認された。

 また、大人の考える子ども室は勉強や就眠を中心に空間をつくる傾向にあり、勉強机と書棚、ベッドの3つの家具を窓際にコを描くように並べるパターンが多いのに比べ、子どもは三者三様で、個の要求に合わせた家具を無意識ながらも自身の身丈に合わせて配置をするという。スペースは「広ければ良い」というわけではなく、実験を行った6畳という部屋の大きさは、小学生低学年にとっては落ち着きがなく、高学年になるにつれ、快適な空間スペースとなる様子が分析を行う過程で分かったという。さらに、子ども自身が考えて作り上げた部屋と、親が与えた部屋における子どもの落ち着き度や集中力の違いなどを比較してみると、子どもは子ども自身が好んで作った部屋に滞在している時のほうが、落ち着き度や集中力が高まることが分かったという。

 研究において、子どもの人格を尊重し、子どもの目線を重ねることで、子どもの意見を尊重した居場所づくりの重要性を確認するものとなった。同社では今後も研究を継続し、より明確な結論を導きだす予定だという。
《水野こずえ》

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